ソウル・キッチン Soul Kitchen

●「ソウル・キッチン Soul Kitchen」
2009 ドイツ、フランス、イタリア 99min.
監督・製作・脚本:ファティ・アキン
出演:アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライブトロイ、ビロル・ユーネル、ウド・キア、アンナ・ベデルケ他
e0040938_2113406.jpg

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
面白かった。ポップでクール、音楽もバッチリ決まっていたし、ドイツが舞台なのに、テーマソング的
に流れるのが「ラ・パロマ」だったり。ロックミュージックの使い方も心地よい。
とれもカラフル(映像がではなく)なタッチの映画だな、と思った。話の内容はびっくりするものでは
ないが、所々に埋められた笑いのポイントが、思わずニヤリとさせる。
なるほどね、と思わせるハッピーなエンディングはカタルシスを満足させるのに十分だ。
ハリウッド映画のような笑わせ方でないところが、いかにも欧州っぽいなあ、と感じた。

冒頭のワゴン車が、「ソウルキッチン」に入ってくるところからして広角レンズを使って、テンポの
良い音楽と共に始まり、最初の5分で映像の店舗と、何が始まるのか、という期待感を獲得して
いる。
欧州の俳優さんたちは、私は知らない人ばかりだったが、なかなか皆さんナイスキャストだった。

皆さんいうことだが、韓国映画か、と思うのだが、さにあらずだ。

税金を滞納しながらも自分の料理を(かなりいい加減だが)提供しているジノスが、窃盗の罪で
服役していた兄が仮出所してくること、恋人が上海に行ってしまったこと、家族での食事会で
「熱いガスパチョ」を要求する客にキレてテーブルに包丁を突き立てたためクビになった
「流離のシェフ」との出会ったこと、厨房の重いギリシア製の食洗機を一人で持ち上げようとして
ぎっくり腰になり、出会った美人整体師と出会ったこと、などから、様々な騒動が持ち上がる。
e0040938_21182182.jpg

e0040938_21145538.jpg

一時期は、バンドの演奏や、兄がかっぱらってきた音響装置で、人が集まり、これに出される
料理が「流離のシェフ」の手になる美味しいものだったので、行列ができるほどの人気点に
なったのだ。しかし、
これにジノスの幼馴染の不動産屋が、「ソウル・キッチン」の乗っ取りを図り、ジノスの兄に
トランプバクチを仕掛け、負けた20万ドルのカタにレストランの権利を奪われてしまう。
上海に行った恋人とはスカイプで話はするが、男を作ってしまうし、(最後には20万ドルを
貸してくれるのだが)、兄は仮出所のみでバクチを売って借金の方に自分のレストランを
差し押さえられてしまうわ、ぎっくり腰はひどくなるわ、まるでいいことがないジノス。
e0040938_2116377.jpg

e0040938_21155045.jpg

しかし、レストランが競売にかけられることを知り、競馬場に、前の元カノに借りた20万ユーロを
持って駆けつけるが、幼馴染の不動産屋から買取を狙うもう一人の資産家との一騎打ちで
船長のシャツのボタンを誤って飲み込んだ資産家が、20万と15ユーロ以上の値段を苦しくて
発言できなくなり、落札に成功。
再度、レストランをはじめるのだが、初日は整体師の女性を招待しての、あの「流離のシェフ」
持込みの料理で持てななすクリスマスディナーだった・・・・。
e0040938_2117044.jpg

<ストーリー>
 「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」のファティ・アキン監督が、様々な民族が集う
ハンブルクの大衆食堂を舞台に、個性豊かな面々が繰り広げる悲喜こもごもの人生模様を
ユーモラスに綴るヒューマン・コメディ。
主演は、本作の脚本も担当しているアダム・ボウスドウコス。彼が実際にハンブルクで経営し、
ファティ・アキン監督も通い詰めていたというギリシャ料理店が本作のアイデアの基になって
いるとのこと。
共演は「es [エス]」のモーリッツ・ブライブトロイと「愛より強く」のビロル・ユーネル。

 ドイツ第2の都市、ハンブルク。ギリシャ系移民の青年ジノスがオーナー・シェフを務める
“ソウル・キッチン”は、味にうるさくない常連客が頼りの寂れた庶民派レストラン。
私生活でのジノスは、恋人が仕事で上海に赴任することになり離れ離れに。
おまけに税務署からは滞納分の督促を迫られ、挙げ句は突然のギックリ腰と不運続きの
ジノス。そんな時、服役していた不肖の兄イリアスを彼の仮出所のためにレストランの従業員と
して受入れるハメになる。
ところが、イリアスが盗んだDJセットを持ち込み音楽をかけると、店は意外にも大賑わいに。
さらに、新たに雇った偏屈シェフ、シェインの料理も次第に評判を呼び、ソウル・キッチンは連日
大繁盛となっていくが…。(allcinema)

99分という時間もちょうどいい、不思議な暖かさを持つ面白い映画だ。

この映画の詳細はこちらまで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/18401596
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Tracked from LOVE Cinemas.. at 2012-07-20 00:02
タイトル : ソウル・キッチン/Soul Kitchen
『ニューヨーク、アイラブユー』の監督の一人ファティ・アキン最新作。ハンブルクにある大衆レストランのオーナーと、その兄を中心とした仲間たちを描いたヒューマンコメディだ。主演に本作の脚本も務めるアダム・ボウスドウコス。共演に『es[エス]』のモーリッツ・ブライブトロイ。舞台となっているソウル・キチッンは実際に監督が通っていた店がモデルだという。 ... more
by jazzyoba0083 | 2012-07-19 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)