2012年 08月 09日
ハイ・フィデリティ High Fidelity
2000 アメリカ Dogstar Films,New Crime Productions,Touchstone Pictures,
Working Title Films,.113min.
監督:スティーヴン・フリアーズ 原作:ニック・ホーンビィ
出演:ジョン・キューザック、ジャック・ブラック、リサ・ボネ、ジョエル・カーターほか。
<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
このところニック・ホーンビィ原作の映画を立て続けに観ている。彼の原作になる
映画は5本あるが、内4本を見たことになる。
どれも、個性的な主人公がユニークないい作品だ。本作も、ジョン・キューザックが
入れ込んで、製作・脚本・音楽構成などにタッチ、本人もよほど気に入っていた原作
なんだろう。キューザック・ファミリー総出演だし。
そして本作のもう一つの主人公の音楽。60年代~80年代の洋楽が
お好きな人なら、一層その面白さが増すだろう。私も多少の事ならわかるけど
若干範囲の違う人は分からなかったので、残念だった。
そもそもが音楽オタクの恋バナなので。原作ではロンドンが舞台であるが、ここでは
シカゴが設定されている。でも、雰囲気はどこかイギリスの匂いがする。
全般的に脱力系な味付けの映画ではあるが、トホホな独身男の恋愛再発見物語は
音楽も味方につけていい感じに仕上がった。彼のレコード店の店員である二人の
怪物店員が、なかでも尊大な店員を演じた、ジャック・ブラックが魅力全開!
ラストでは歌も披露してしまう。女優陣も良い配役だった。
大人になりきれない男、ロブ(ジョン・キューザック)が、婚約までにも踏み切れ
ない恋人ローラが家を出て行ったことから、自分のどこが悪いのか、過去の
恋愛「トップ5」の女性を訪ね歩く。結局ローラが忘れられず、彼女の新しい恋人
(ティム・ロビンス)の登場にあたふたし、彼女から投げかけられる言葉に
自分のダメぶりを発見し、収まるところに収まるというストーリー。
<プロダクションノート&ストーリー>
「いくつになっても大人になれない大人。そんなピーターパン症候群的な青年の
恋の行方を描いた辛口コメディ。
素直になれず、強がってばかりの自分。本当は彼女のことが好きなのに、
うまく自分の気持ちを伝えられず、あとあと後悔する。
ダメ男、ロブを演じるのはジョン・キューザック。言い訳がましいセリフを
呟き、自分を正当化しようとする姿はかなり信憑性アリ。
それもそのはず、彼が製作、脚本、音楽監修を手掛けるという力の入れよう。
音楽オタクの独身男が悪戦苦闘を繰り広げるラヴ・ストーリー。
監督は「ハイロー・カントリー」のスティーヴン・フリアーズ。
製作・脚本・音楽監修・主演は「マルコヴィッチの穴」のジョン・キューザック。
原作はニック・ホーンビィ。
撮影は「ウィンター・ゲスト」のシーマス・マクガーヴィー。
音楽は「アナライズ・ミー」のハワード・ショア。
共演は「ポゼスト・狂熱」のイーベン・ヤイレ、「ザ・ロック」のトッド・ルイーゾ、
「クレイドル・ウィル・ロック」のジャック・ブラック、
「エネミー・オブ・アメリカ」のリサ・ボネット、「ホーンティング」の
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、「クレイドル・ウィル・ロック」の
ティム・ロビンス、「あなたのために」のジョーン・キューザック、
「ホーンティング」のリリ・テイラーほか。
30代のロブ・ゴードン(ジョン・キューザック)は中古レコード店を経営し、
それなりに安定した独身生活を送っている。しかし、同棲していた弁護士の
恋人ローラ(イーベン・ヤイレ)が突然出ていったのをきっかけに、
これまでの辛かった失恋体験トップ5をリストアップするも、虚しいばかり。
さらに、ローラに新しい恋人のイアン(ティム・ロビンス)がいることが判明するや、
ペニー(ジョエル・カーター)やサラ(リリ・テイラー)やチャリー
(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)ら、失恋トップ5の女性たちを次々と訪ね、
自分の何が問題だったのかと問いただしていく。
そんな彼にとって、熱狂的音楽マニアのアルバイト店員、内向的なディック
(トッド・ルイーゾ)と尊大なバリー(ジャック・ブラック)との会話、
そして女性シンガーのマリー(リサ・ボネット)と知り合えたことはささやかな
慰めになった。しかしロブはまだローラを愛しており、ローラも心が揺れていた。
そんな時、ローラの父親が亡くなり、その葬式の帰りに二人はよりを戻す。
そしてロブは、自分の店で前に万引きした2人組の少年のレコードを出そうと
レーベルを発足し、ローラがそのデビュー・イベントを勝手に企画する。
イベントは大いに盛り上がり、ロブは人生に対してポジティヴな姿勢を獲得する
のだった。 」(goo映画)
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