七人の侍

●「七人の侍」
1954 日本 東宝 207分
監督:黒澤 明
出演:三船敏郎、志村喬、津島恵子、藤原釜足、加東大介、木村功、千秋実、宮口精二、小杉義夫、
左卜全、稲葉義男、土屋嘉男、高堂国典、東野英治郎、上田吉二郎、多々良純、堺左千夫、山形勲他。
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<評価:対象外>
<感想>
映画好きなれど、恥ずかしながら、邦画は若大将シリーズ他、多少しか見ておらず、なかでも
黒澤明の作品も見たことが無かった。今月、WOWOWで黒澤明特集が組まれ、何本か名作が
放映されたのを機会に、数本を録画、鑑賞に及んだ。
日本映画には珍しい「インターミッション」がある長編。申し訳ないけど、2日に分けて見させて
いただいた。

本作は、今更私などが評価するなどおこがましい作品で、古典的名作として名声高い日本を代表する
作品である。黒澤教の信者も多かろうし、今更うかつなことも言えないだろう。(小津教もまた・・)
しかし、けだし、名作である。第一に全く古さを感じない。個人的には晩年の「乱」あたりで
のぞき見えた、様式美に偏った(あくまで個人的にのぞき見た程度だが)作りではなく、
構図や役者の動きなど、計算されつくしたものは感じるが、それが全面に出てくることはない。
ところどころにハッと気がつかされるシーンが数々ある。が、それが主役にはならない。

第二に、役者がいい、というか黒澤監督の役者の使い方が上手い、というべきだろうし、三船が
演じた菊千代のキャラクターは、当時としては出色であり、脚本の勝利だと感じた。
宮口精二のキャラクターもまた大変魅力的であった。もちろん志村喬も。
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撮影時間が長きに及び、雨の中の戦闘シーンは冬になり、吐く息が白いのが痛々しい。
冬のシーンではないのに。田植え前なので、4月ごろなか。

私が2歳、奥さんが生まれた年の作品であるゆえ、今年の津島恵子を最後にスクリーンの
主たるキャストは鬼籍に入ったことになる。当然な時間の流れとは言え、今更、時代を
感じる。

1つ残念だったのは、セリフが聞きづらかったこと。当時の録音技術もあるのだろうけど、
田舎言葉、古い言葉を早口でしゃべるので聞き取れない。海外で評価が高いのは字幕が
フォローしているから、というのもあるだろう。特に、冒頭、野武士が村を下見に来るシーンの
野武士の会話、まったく聞き取れなかった。次第に苦にならなくなった。映像が持つ強みが
優ったのだろう。
こののち、日活の石原裕次郎作品(1958年製作)でも、早口だった。滑舌もいいとは言えない。

ストーリーやこぼれ話などはウェブサイトに無数にアップされている。

参考にWikipediaのリンクを貼っておきます。
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by jazzyoba0083 | 2012-08-23 22:50 | 邦画・旧作 | Trackback | Comments(0)