チャイニーズ・ブッキーを殺した男 The Killing of Chinese Bookie

●「チャイニーズ・ブッキーを殺した男 The Killing of Chinese Bookie」
1976 アメリカ Faces Ditribution,.137(original ver.)107min.
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ベン・ギャザラ、ティモシー・アゴリア・ケリー、シーモア・カッセル、アジジ・ジョハリ、メーダ・ロバーツ他

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これはまたロックな、オフビート?な映画であった。カサヴェテスの名前を知っていなければ
おそらく20分も持たずにギブアップだったろう。
こいつの良さが判らんじゃ、映画好きとは言えない、と言われるのであれば、私は映画好き
じゃあないのだろう。「ビッグ・トラブル」とかは楽しめたのに、これはダメだった。
最後まで「我慢して」見たけど、何回寝落ちしただろう。
この手の映画、ジャームッシュもそうだけど、苦手だなあ・・・。

独特の感覚を持った映画であるので、見る人を選ぶだろう。意味のなさそうな長回し、
外れるフレーミング、芝居っけを削いだ、ドキュメント風のセリフ回し、(シークエンスだけ
与えて後は役者のアドリブでやっていると言われても不思議ではないな)などなど
ついていけない点は多々あった。
特に、主人公が経営するクレイジー・ホース・ウエストでのレビュー、「ミスター伊達男」と
彼の「花」たちのショーは、全く面白くない。何、あの脱力系のショーは?
本場のクレイジー・ホースが怒るよ。あれの設定で客が大入りでまた受けているというのが
判らない・・・。

主役のベン・ギャザラは魅力的だった。それが救いだったかな。
見たのは公開版より20分も長いバージョンだったが、短いほうが正解だろう。

allcinemaの解説も、コメントも賞賛が多いが、全く同意出来ないなあ・・・。
まあ、お好きな人はどうぞ、ということで・・(^_^;)

<プロダクションノート&ストーリー>
「マフィアに借金の返済を迫られ、その肩替わりに暗黒街のボスを殺すことを請け負う
羽目になるクラブ・オーナーの姿を描くフィルム・ノワール的な感覚の作品。
監督・脚本は「フェイシズ」のジョン・カサヴェテス。(中略)
主演は「華麗なる相続人」のベン・ギャザラ。撮影はロサンジェルスの本物のナイトクラブを
改装して短期間で行われ、ストリッパー役にはサンセット大通りの実際のストリッパーや
プレイボーイのカヴァー・ガールらが集められ、当時デイヴィッド・ボウイの恋人だった黒人
モデルのアジジ・ジョハリも出演している。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

コズモ・ヴィテリ(ベン・ギャザラ)は、場末のストリップクラブクレイジー・ホースのオーナー。
美しいストリッパーたちと芸人ミスター・ソフィスティケーション(ミード・ロバーツ)のショーが
売り物で、店は小さいながらも繁盛している。
高利貸しからの借金を返済し、街へ出たコズモだったが、プライヴェート・クラブで
ポーカー賭博に大負けして、マフィアに借金を作ってしまった。
返済できないコズモに、マフィアは借金を帳消しにする話を持ちかけた。
それは暗黒街のボス、チャイニーズ・ブッキーの殺害計画だった。
何とか実行したコズモだったが、マフィアは最初からコズモを消すつもりでいた。
コズモはマフィアに撃たれながらも逃げ延びて店に帰っていく。楽屋でもめていた芸人たちを
なだめ舞台に上げたコズモは、傷口に手を添え、痛みに耐えながら夜の路上に立つのだった。」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-09-07 22:25 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)