127時間 127 Hours

●「127時間 127 Hours」
2010 アメリカ Pathé,Everest Entertainment,.94min.
監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・フランコ、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ他。
127時間 127 Hours_e0040938_20293576.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「スラム・ドッグ$ミリオネア」でオスカーに輝いたダニー・ボイルが
放ったノンフィクションフィルム。企画の勝利で主演J・フランコの
好演も相俟って完成度が高く、力強い映画に仕上がっていた。
ただ、個人的には「痛い」のが苦手なので、肝になるハイライトシーンは
正視出来なかった。本作が事実に基づいているので余計に「痛い」。
ラストに本人も出てくる。

脚色はされているのであろうが、しかし岩場で転落し右腕を岩に挟まれ
127時間。人はあれだけ冷静でいられるだろうか、ということを強く
感じた。私なら即、パニックになっていただろう。ましてや・・・。
映像はテンポよく、自然を上手く配し、雨や洪水といった自然現象も
上手に描かれている。そしてビデオカメラがいい小道具となり
スパイスになっている。アーロン・ラルストンという人物は自分を
冷静に見つめ、事態を楽観的かつ客観的に判断し決断できる人物だ。
この映画を見た人は必ず自分と比べての感想を持つだろう。
アーロンの心の叫びとして「この岩は地球が出来た時から、この瞬間の
ために存在したのだ。私の腕を狙っていたのだ(という感じだった)」
という独白があるのだが、このセリフが、現在の窮地を受け入れざるを
得ない心理として、頭に残っている。

お勧めです。
127時間 127 Hours_e0040938_2030230.jpg

<プロダクションノート&ストーリー>
『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞8部門に輝いた
ダニー・ボイル監督が、断崖に腕を挟まれ動けなくなった男性の実話
(アルピニストとして活動しているアーロン・ラルストン氏の実体験を
もとにした原作「127時間」)を映画化。
落石に運命を決められた瞬間から、生命の限界を迎えるまでの127時間、
死の恐怖に直面し、絶望の底で“人生”を体験する。そして遂に彼はある
“決断”を下す―何が何でも生きるために…。

第83回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞をはじめとする6部門で
ノミネートされた。“生きたい”という情熱を体いっぱいで演じ切った
ジェームズ・フランコの陽気さとクールさ、そして並はずれた演技力は
驚嘆の一言だ。

タフなヒーロー気取りで人と深く関わらずに生きてきたアーロン・ラルストン
(ジェームズ・フランコ)。開放的な陽気さとクールな一面を合わせ持つ
魅力的な青年だ。
ある金曜の夜、彼はいつものように1人でロッククライミングを楽しむため、
慣れ親しんだユタ州、ブルー・ジョン・キャニオンに向けて出発する。
それは、彼にとってどうということのない週末の過ごし方だったが、突然、
過酷な運命が襲い掛かる。落石に右腕を挟まれ、狭い谷底から一歩も
動けなくなってしまったのだ。助けを求める叫び声は無人の荒野に虚しく
響き渡る。知識と経験を総動員して岩を撤去しようとするが、ガッチリと
挟まった岩はピクリとも動かない。死を目前にして初めて自分の人生と向き
合うアーロン。自分勝手に生き、両親にも、友達にも、恋人にも決して心を
開かなかった。衰弱してゆく身体を引き裂くように襲い掛かる後悔、それと
同時に湧き上がる“生きたい”という生への執着と情熱。
そして生命の限界を越えた127時間後、遂に彼は決断する……。 」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-10-24 22:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)