フェア・ゲーム Fair Game

●「フェア・ゲーム Fair Game」
2010 アメリカ River Road Entertainment ,Participant Media.108min.
監督:ダグ・リーマン
出演:ナオミ・ワッツ、ショーン・ペン、サム・シェパード、デヴィッド・アンドリュース他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なかなか興味深い作品だった。実話で、出てくる人も本当の名前で出てくる。
前半の下りをしっかり見ていないと話の全体像が分かりづらくなり後半の
ナオミ・ワッツの正体が政府によってばらされてしまうあたりからの面白みが
半減するだろう。特ホワイトハウスのスタッフが誰が誰であるかをきちんと
理解することが必要。
アメリカという国はこういうことをするんだな、という反面、政治が機能し
関係者を告発し、またこういう映画も作っちゃうんだなとも感じる。
ナオミの上司の自らに危険が及びそうになると、保身を図るというのは
どの国でも同じだな。
しかし普通の主婦としか見えない女性がCIAのエージェントであった、なんて
ことが実際あるんだなあ。作品中でも周囲がびっくりしていたけど。
恐らくショーン・ペンもナオミ・ワッツもサム・シェパードも民主党支持者じゃ
ないかな、と思える。基本的にはブッシュ政権のあくどさを告発するもので
あるので。ただCIAがちゃんとした情報分析もするんだ、と思う一方、イラク
戦争でCIAは酷いこともしていたんじゃないか、とも思うのだ。

ナオミはまじでCIA工作員に見えないところがリアルで良かったし、
最終的には家族を取り、なおかつ議会での証言を決心する妻として母としての
立場から政府を告発する女性を好演していた。ショーンも個人対世界一の権力
機構であるホワイトハウスという、孤独な戦いをさすがの演技力でこなす。
アクションも銃撃もないが、真実の重みがあるのでずっしり心に響く。
自分に迫る脅迫、夫への嫌がらせ、就中彼女の心を痛めたのが現地での
協力科学者たちに命の危機が迫っていたことだった。そのあたりのプロットの
配分も宜しかった。そして両親の実家でのこと、そして決心と・・。

ラストの告発シーンで溶暗し、先ず声が本物と入れ替わり、次いでエンドロールの
中でホワイトハウスのスタッフが告発され有罪になった旨知らされ、本人の
証言映像も流れる。これはこれでいいエンディングであったと感じた。

お勧めです。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「イラク戦争を最後まで止めようとした元CIAエージェントのヴァレリー・
プライムの手記を基に、イラク戦争に隠された衝撃の真実を描いた
クライム・サスペンス。
CIA諜報員と幼い双子の母親という二つの顔を持つ主人公ヴァレリーを演じるのは、
演技派女優ナオミ・ワッツ。ヴァレリーを支える夫ジョーにはオスカー俳優
ショーン・ペン。監督は「ボーン」シリーズの製作総指揮を務めたヒット
メイカーで、『Mr. & Mrs.スミス』のダグ・リーマン。(作品資料より)

2001年9月11日の同時多発テロ以降、アメリカのブッシュ政権はイラク政府が
大量破壊兵器を密かに保有し、世界にテロを“輸出”する「悪の枢軸」のひとつ
だとして、世論を動かしながら攻撃準備を進めていた。
極秘にこの疑惑を調査していたCIAの秘密諜報員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・
ワッツ)は、潜入捜査の末、イラクに核兵器開発計画がないことを突き止める。

一方、ヴァレリーの夫で、元ニジェール大使のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)も、
国務省の依頼でアフリカ・ニジェールへ赴く。イラク政府が核兵器開発に必要な
濃縮ウランを密かに買い付けているとの情報の真偽を確認するためだ。
そして彼もまた、イラク政府によるウラン購入の事実はないとの結論に達する。

だがブッシュ政権はヴァレリー夫妻の報告を無視、2003年3月20日、イラクへ
宣戦布告する。4ヶ月後、ジョーは自身の調査報告を元にイラク戦争の真実を
ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿、ブッシュ政権を揺るがす大論争を巻き起こす。

核兵器開発計画が最初から存在しないならば、イラク戦争を始めたブッシュ政権の
正当性が疑われかねない。ところがその直後、ワシントンの有力ジャーナリストたちに、
ヴァレリーがCIAの秘密諜報員だという情報がリークされる。
情報漏えいを指示したのは、チェイニー副大統領主席補佐官のルイス・“スクーター”・
リビーだった。身分を暴露され、たちまち世間の好奇の目に晒されるヴァレリー。
家族や各国に散らばる協力者にも危険が迫り、彼女のキャリアと私生活は崩壊し始める。
匿名で送られてくる脅迫状や無言電話、容赦ない世間の中傷……今まで証券会社勤務だと
偽っていた彼女から友人も離れていった。

ジョーは、メディアに自身の正義を論じるが、ヴァレリーは沈黙を貫く。
公の場で事実を明かすべきだと言い募るジョーと対立し、唯一の安らぎの場所だった
家庭さえもが崩れ落ちそうになったとき、彼女はいつも温かく見守ってくれた両親の
もとへ向かう。家族との穏やかな時間を過ごす中、大切なものとは何か気付いた
ヴァレリーは、自らの名誉と家族を守るため、強大な国家に戦いを挑むのだった……。」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-10-31 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)