黒水仙 Black Narcissus

●「黒水仙 Blaclk Narcissus」
1947 イギリス Archers, The (as A Production of the Archers)、100min.
監督:マイケル・パウエル
出演:デボラ・カー、サブー、ジーン・シモンズ、キャスリーン・バイロン、ジュディス・ファース他
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<1947年度 アカデミー賞 撮影賞(カラー)、美術(監督)賞 受賞作品>
<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
大戦から2年後の作品。宗教色が濃くて個人的な好みではないのですが、
作品名だけは知っていたので鑑賞。この時期の作品としては流石にオスカーを
獲るだけのことはある画面の美しさ、そしてデボラ・カーの美しさ。(彼女の出世作
なんだそうです) 崖の上に建った鐘楼の画は今で言うCGなんだろうけど
よく出来てます。
ストーリーそのものは大したことはないのですけど。もう一つ印象的だったのは
恋敵?のキャスリーン・バイロンの美しくも鬼気迫る恐ろしさに満ちた表情。
信仰に生きる若きシスターが俗世間と恋愛との狭間で揺れる思いを描くのだが、
強調されているのが同僚シスターとの恋の鞘当。山道を移動する際に使う
小さいロバが、本筋とは関係ないけどコミカルに思えてしまう。
国内外の評価は高いのですが、個人的に好まないジャンルなのでm(__)m。
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<ストーリー>
「ヒマラヤ山麓に近い高地にある寂しい村。ここに、モプという宮殿があり、領主
トゥダ・ライはこの宮殿を利用して尼僧院を開き、英国人の尼たちを招き現地の
子どもを教育してもらおうと考えた。
尼僧クローダー(デボラ・カー)は責任の重さを覚悟してこの大役をひきうけ4人の
尼僧を選んだ。年長のフィリッパ、プライオニー、ハニ、(心の)健康をそこねている
ルース(キャスリーン・バイロン)で、5人は新しい希望にもえて任地へ到着した。

だがこの地方唯一の同国人ディーン(デイヴィッド・ファラー)は頭から彼女たちの
仕事を嘲笑しているようだった。尼僧院の仕事は一応は順調に進んだが、
クローダーには尼僧たちの心が信仰から次第に離れていくように思われた。

フィリッパはこの仕事にたえられないといって転任を申しでた。クローダーの心は
弱りディーンに対して頼りたい気持が強まった。クローダーの悩みはそれだけでは
なかった。ルースは信仰をすてようとしているらしかった。しかしもディーンへの
執着に悩むルースはクローダーを恋仇として激しく憎んでいた。

ある夜、僧院をぬけだしたルースは谷間の村のディーンを訪れ、心の思いを
うちあけた。だがディーンは冷たく彼女を追い返した。ルースはディーンが恋を受け
いれないのはクローダーのせいと信じ、鐘を鳴らすクローダーをつきとばした。
だがクローダーは縄にぶらさがり、足をすべらしたルースは谷間へおちた。
悲劇の朝から数日がすぎた。彼女たちの仕事は失敗におわり、尼僧たちはカルカッタへ
出発した。
しかしこの敗北から、クローダーの心に一層強い信仰が生まれようとしていた。」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-11-10 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)