ラビット・ホール Rabbit Hole

●「ラビット・ホール Rabbit Hole」
2010 アメリカ Olympus Pictures,Blossom Films,Odd Lot Entertainment .92min.
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト、ダミー・ブランチャード他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
独特の雰囲気を持つ映画だけど面白かった。それにしてもニコールの青い目は、こういう
精神性を強調した映画に合うなあ。精神のブレを描いていて最初なんじゃこれ、と思った
けど、その精神(心)の揺れがわかればいいんだ、と思ったら楽になり面白くなった。
だって自分の息子をクルマではねた青年と親しくなるかなあ。タイトルは、その青年が
描くコミックのパラレルワールドにある世界への入口たるうさぎの穴を表している。
亡くなった息子はパラレルワールドに生きていると信じることが、救いになるのなら
それもまた有りだろう、と思うのだ。
「悲しみが癒える」とはどういうことなのか、重いテーマが直球で投げつけられる。
息子をなくした夫婦、ニコールの母も息子を(ニコールの兄)亡くしている。お互いが
自分こそ不幸だと思いつつ、他者を思いやっていると思っているが、それは勘違い
だったりもするのだ。さまざまなシチュエーションでの悲しみがそれぞれの思いで
存在しているが、それを他人がどうこう言えない、というところが悩ましい。

出来のいい脚本の原作はピュリッツァー賞を獲得したデヴィッド・リンゼイ=アベアーの
同名の戯曲がベースになっている。ニコールは本作でオスカー主演女優賞にノミネート
された。見ている人が感情を移入しやすい素晴らしい演技。アーロンも良いし、ニコールの
ママを演じたダイアン・ウィーストもイイね。
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<ストーリー>
「郊外の閑静な住宅街に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウイー(アーロン・
エッカート)のコーベット夫妻。彼らの幸せな生活が一変したのは8か月前。
一人息子ダニーが(愛犬を追って)道路に飛び出して交通事故に遭い、わずか4歳で
この世を去ってしまったのだ。
それ以来、2人の心には埋めようのない欠落感が生まれていた。ダニーとの思い出を
大切にして前に進もうとするハウイーとは対照的に、亡き息子の面影に心掻き乱される
ベッカ。同じ痛みを共有しながらも、夫婦の関係は少しずつ綻び始める。

ハウイーの提案で、身近な者に先立たれた人々のグループセラピーに参加するベッカ。
だが、やり場のない苛立ちから、他のメンバーに辛辣な言葉を浴びせ、退席することに
なってしまう。立ち寄った実家でも、母親ナット(ダイアン・ウィースト)との間に漂う
気まずい空気。その帰り道、ベッカはある少年(マイルズ・テラー)を目撃する。
翌日、尾行して図書館に入ると、彼が返却した『並行宇宙(パラレル・ワールド)』という
科学の本を借りる。次の日、ベッカはその少年から声を掛けられる。彼の名前はジェイソン。
8か月前、ダニーを車で轢いた高校生だった。しかし、ベッカには彼を責めるつもりは
なかった。ぎこちない対面を果たした2人は奇妙な安らぎを覚え、やがて公園のベンチで
会話するのが日課となってゆく。『並行宇宙』を読んでいることを打ち明けたベッカに、
ジェイソンはそれを参考に描いた漫画を差し出す。タイトルは『ラビット・ホール』。
科学者の父親を亡くした少年が、パラレル・ワールドに存在する別の父親を探すため、
“ウサギの穴”を通り抜けるという不思議な物語だった。一方その頃、ハウイーは心の
癒しを求めるかのように、セラピーで出会った気さくな女性ギャビー(サンドラ・オー)と
急接近してゆく。幾度となくほつれかける夫婦の絆。ベッカとハウイーは、再び共に
歩み出すことができるのだろうか……。 」(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-11-13 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)