ロード・トゥ・パーディション Road to Perdition

●「ロード・トゥ・パーディション Road to Perdition」
2002 アメリカ DreamWorks SKG,20th Century Fox Film Co.,119min.
監督:サム・メンデス 
出演:トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ、タイラー・ホークリン他
e0040938_20395064.jpg

<2002年度アカデミー賞撮影賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
今まさに公開中の「007スカイフォール」の監督サム・メンデスが02年にメガフォンを
取った秀作。面白かった。出ている俳優も豪華なのだが、骨太のストーリーが心に
響く。またオスカー受賞の画面は、ワンカットワンカットのフレーミングが計算されていて
美しい。1930年代のセット、CG、美術も見事である。流れる音楽もまたよろしい。
トム・ハンクスの主演作はほとんど見ているのだが、本作はなぜか鑑賞が遅れており、
今回WOWOWで放映されたのを機に観た。観てよかった。

テーマは父と子。マイケル・サリバン(ハンクス)と息子、ジョン・ルーニー(ニューマン)と
息子コナー(クレイグ)を軸に、死体写真と取ることが趣味の写真記者にして殺し屋の
マグワイア(ロウ)、シカゴのボス、フランク・ニッティ(スタンリー・トゥッチ)が絡む。
いずれも名優であるので見ていての安定感は素晴らしい。
マイケルの息子の成長と心の動きに、観客はシンパシーをシンクロできるだろう。
ジョン・ルーニーとマイケルは血は繋がってないがお互いの思いは親子以上かも
しれない。その二人の思いもまた胸に迫る。

お金のやり取りの下りがいささか理解できなかったのだが、それはあまり苦にならな
かった。テンポ、話の組み立てそれぞれによく出来ていた。

禁酒法時代、父親にまだ「Sir」をつけて返事をするような時代、ギャングのボスを父に
持つ息子が、父の手伝いをしながらも、まっとうな農夫になっていく様は、固い父と子の
絆をしみじみと味わえた。人を殺すギャングの父とはいえ、父から同じ道には入るな、と
言われそれを守った息子、6日間で人の一生を味わったと自壊する息子が、体験を
昇華しえたことと、父子の愛情の深さに大きなカタルシスを感じるのだ。
最後、瀕死の中で息子に銃を撃たせなかったことに安堵を覚える父の表情もまた・・・。
(このシーンはプライベートライアンのラスト、拳銃対戦車+空軍という図式が浮かんだ)

お勧めです。
e0040938_20405569.jpg

<プロダクションノート&ストーリー>
『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス監督がオスカー獲得後に手がけた作品が
この作品。サム・メンデス&主演がトム・ハンクス、主要キャストにポール・ニューマン、
ジュード・ロウ、と聞くと、これはもう見るしかないでしょう。ギャングものでトム・ハンクス?
 と思う向きもあるかもしれないが、見出すとそんな思いは吹き飛んでしまう。
凄みと渋さが自然に出ている。さすが。

1931年冬、イリノイ州ロックアイランドの町。アイルランド系ギャングの殺し屋、
マイケル・サリヴァン(トム・ハンクス)は、ボスのジョン・ルーニー(ポール・ニューマン)に
息子のように愛されており、ルーニーの実の息子コナー(ダニエル・クレイグ)は
それを苦々しく思っていた。
やがてコナーは、サリヴァンの妻アニーと次男ピーターの命を奪う。サリヴァンは
生き残った長男ジュニア(タイラー・ホークリン)と共にシカゴへ旅立ち、コナーへの
復讐を誓う。

サリヴァンよりも実の息子の保護を選んだルーニーは、殺し屋マグワイア(ジュード・
ロウ)を派遣。やがてサリヴァンは、かつて父のように慕ったルーニーを射殺。
コナーも射殺。そしてサリヴァンは息子を連れて海辺の家へ逃げるが、マグワイアに
撃たれてしまう。瀕死の状態でマグワイアを射殺するサリヴァンだったが、息子の
腕の中で息絶えるのだった。 」(goo映画)

自分の息子の居場所を教えて、マイケルに殺されるのも止む無し、と覚悟した
ルーニーの気持ち、そしてそんなルーニーさえ射殺するマイケルの気持ち。
allcinemaではトム・ハンクスのキャスティングを始め、酷評が多いが、個人的
には面白く鑑賞した。確かにラストのマイケルが銃撃されるシークエンスは
誰が見ていてもそうなるだろうな、とは分かりますけどね!

この映画の詳細はこちらまで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/19383380
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2012-12-18 23:35 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)