宇宙人ポール Paul

●「宇宙人ポール Paul」
2010 アメリカ Universal Pictures ,Relativity Media,Working Title Films,Big Talk,104min.
監督:グレッグ・モントーラ 脚本:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジェイソン・ベイトマン、クリスティン・ウィグ、シガニー・ウィーバー
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
いや、面白かった!「モンティ・パイソン」や「ミスター・ビーン」に代表される
イギリス系の笑いとハリウッド系の笑いが上手く調和しているなと感じた。
スピルバーグ「未知との遭遇」「ET」へのオマージュだが、これだけ笑い飛ばすと
気持ちがいい。
また翻訳が苦労しただろうな、という台詞回し。「アタマいい笑い」だなあ、と。
芸が細かいところまで、ギャグが効いている。「未知との遭遇」で宇宙人を誘う
例の5音階とか。

CGの宇宙人、よく画面がシンクロし、口の動きもピッッタリ。まさに憎めない愛すべき
奴である。
また「エイリアン」へのオマージュであるシガニー・ウィーバーの登場にはニヤリである。
そして、円盤のドアで押しつぶされちゃって死んじゃうのもいい。だいたいこの手の
ハートウォーミング系コメディって、誰も死なない、としたものだけど、本作では
ポールを追いかけるエージェントやボスは次々とダイナミックな死に方をする。勿論
死体は見せないけどね。加えて、ラストで正体を表す、エージェントリーダー、これにも
ニヤリだね。 突然汚い言葉を口にし始める、隻眼のお嬢さんもいい味だねえ。

とにかくこのポールという宇宙人のキャラクターと練れた会話を楽しむべし! 宇宙へ
帰るとき、母船に向かって中々その場を動かない状況に「気まずいよねえ」なんて
言っちゃうの最高だよ!もう一度見るかも!

お勧めです!
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<プロダクションノート&ストーリー>
「『ギャラクシー・クエスト』『ファン・ボーイズ』など、SFコミックや映画のファンを題材に
した作品に、またひとつ傑作が生まれた。SFオタクの主人公2人を演じるサイモン・
ペッグとニック・フロストは、ゾンビ映画のパロディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』、アメリカン・
ポリスアクションのパロディ『ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン!-』に主演して
きたコンビ。
今まではアメリカンテイスト全開のジャンル映画の舞台をイギリスに持ち込んでいたが、
本作では主に70~80年代のSF映画のパロディをふんだんに取り入れつつ、アメリカへ
の憧れとイギリス人らしい皮肉を全開。軸となるのはスピルバーグ映画『未知との遭遇』と
『E.T.』へのオマージュ。監督は、本作が初の日本公開となるのグレッグ・モットーラ。

 1947年、アメリカ、ワイオミング州のムーアクロフト。そこで暮らす幼い少女は、ある夜、
怪しい光を放つ飛行物体が愛犬に向かって墜落してくるのを目撃した……。
この不可解な出来事から60年。イギリス人のSF作家クライヴ(ニック・フロスト)とイラスト
レーターのグレアム(サイモン・ペッグ)は、世界中のマニアが集うイベント“コミコン”に
参加した翌日、レンタカーでアメリカ西部のUFOスポット巡りに出発。
その途中、ネバダ州のエリア51付近で1台の暴走車の事故現場に遭遇する。

恐る恐る車内の様子を窺うと、姿を現したのは、“ポール”と名乗る宇宙人(声:セス・
ローゲン)。地球を訪れた60年前、政府の秘密施設に拘束された彼は、解剖されそうに
なったところを逃げ出してきたのだ。故郷に帰るのを手伝ってほしいと頼み込むポール。
宇宙人にもかかわらず、長年の地球暮らしですっかりアメリカナイズされた毒舌と
フランクな性格のポールに驚きつつも、不思議な能力を持ち、人知れず世界中の大衆
文化に影響を与えてきた意外な一面を垣間見たことで、2人は徐々に打ち解けてゆく。

そんな彼らの前に現れたのは、ポールを捕えるために派遣された捜査官ゾイル(ジェイソン・
ベイトマン)。凄腕のゾイルは間もなく、クライヴとグレアムがポールの逃亡を手助けしている
ことを突き止める。
一方、ポール一行はひょんなことから、宿泊先のモーテルで働く敬虔なクリスチャンの
ルース(クリステン・ウィグ)を誘拐する羽目に。しかも、グレアムが彼女といい雰囲気に
なってしまう。ルースの父、モーゼス(ジョン・キャロル・リンチ)は怒り心頭。過激なキリスト教
原理主義者の彼はライフルを手にその後を追う。
ゾイルやモーゼスの激しい追撃を危機一髪のところでかわす4人。次第に固い絆で結ばれて
ゆく一行は、いよいよ目的地に到着。そこには、想像を絶する驚きの光景が広がっていた……。 」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2013-01-15 23:10 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)