シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg

●「シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg」
1963 フランス Parc Film,Madeleine Films,Beta Film.91min.
監督・脚本:ジャック・ドゥミ  音楽:ミシャル・ルグラン
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ニーノ・カステルヌオーヴォ、マルク・ミシェル、エレン・ファルナー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ミュージカルも好きだし、ジャズプレイヤーとして、また「ロシュフォールの恋人たち」
「華麗なる賭け」を中心とする映画音楽作曲家としてのミシェル・ルグランは大好き
なんだけど、全編歌、というのはどうなのかなあ、と敬遠して今まで来た。

今回WOWOWで放映され観てみた。メインテーマとWatch what happensの2曲に
絡む部分は分かるのだが、そのほかのセリフが全部歌になっているのは、
クラッシックのオペラほどの完成度には至らず、ちょっと個人的には辛かった。
これを作った、という冒険は評価されるべきだろうが。

この映画は、ドゥミの独特の色彩美、浮世離れしたストーリーそれと、若い
カトリーヌ・ドヌーブの筆舌に尽くしがたい美しさを味わうべきものだろう。
ドヌーブは大学生の頃「マノン・レスコー」を見てその美しさに圧倒され、しばらく部屋の
壁にでかいポスターが貼ってあったなあ。

冒頭の雨が降るシェルブールのレンガ舗道、上空から消失点を持って描かれるシーンは
引き込まれた。全員吹き替え(ドヌーブはダニエル・リカーリ)であるが、口がよく合って
いる。

相思相愛だった青年が徴兵で2年間アルジェリアに行くのだが、ちょうどアルジェリアで
テロ事件が起き、この戦争が今のアルジェリアのありようにも通じているのだなと
感慨深かった。
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ストーリーはごく単純で、1957年11月から63年のクリスマスまでの6年間を描く。
シェルブールの街、自動車修理工の青年ギーと傘店を母娘できりもりしている女性
ジュヌビエーブは相思相愛。「ガソリンスタンドを持とう」「こどもは女の子で名前は
フランソワーヌ」などと夢を語り合っていた。
やがてギーは徴兵で2年間の出兵。最初は手紙が来ていたがやがて来なくなって
しまう。戦死したのかもしれない。そこへジュヌビエーブにアプローチをかける
お金持ちのパリの青年。しかし、ジュヌビエーブのおなかには青年の子がいた。

ジュヌビエーブはパリの青年のプロポーズを受けいれて結婚、傘屋も畳んでパリに移った。
ギーはケガをして連絡が取れなかったのだった。足を引きずって故郷にやってきた
ギー。ジュヌビエーブがパリの男と結婚した、と知り、自暴自棄になる。
しかし、そんなギーをずっと見つめていた女性がいた。青年は彼女の愛を受け入れ
結婚、夢を実現してガソリンスタンドの経営者になった。子供にも恵まれた。

そんな冬の雪の日。一台のメルセデスが給油に訪れる。なんと運転席には
ジュヌビエーブの姿が・・・。そして助手席には自分の子である男の子がいた。
名前はフランソワという。いまは結構な暮らしをしているらしい。

お互い幸せな姿を確かめて、ベンツは降りしきる雪の中を去って行ったのだ・・。

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2013-01-24 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)