用心棒

●「用心棒」
1961 日本 東宝・黒澤プロダクション 110分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、仲代達也、山田五十鈴、加東大介、司葉子、河津清三郎、志村喬、
    東野英治郎、藤原釜足、沢村いき雄、渡辺篤、藤田進、夏木陽介他
e0040938_209178.jpg

<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
やはり時代劇の黒澤作品は面白いなあ。ユーモアも盛り込まれ、ストーリー、配役
演出、キャメラ、美術、音楽、エンターテインメントとしての映画のお手本のような
出来だ。どこか、何かが必ず動いている黒澤映画、本作も雨あり、風あり、望遠あり。
そしてシネマスコープのワイド画面をいっぱいに使い、並ぶやくざの対決構図も
迫力ある。またオープンセットの大迫力も、火災や穴の開く大きな酒樽などの
外連味もまた素晴らしい。カメラワークもダイナミックだ。

キャスティングでは、三船はもちろんだが、ニヒルな仲代、やり手のやくざの女房
山田五十鈴の怪演ぶりが素晴らしい。また、ドジなお笑い担当の加東大介、
この人だれ?と思わず乗り出した若き司葉子など、脇を固める黒澤オールスターズの
安定ぶりも、言うことない。相変わらずセリフが聞き取り辛いところはあるが・・。

音楽も、ちょっと大げさかな、とも思えるが、画面に合ったオリジナルはまた「映画
音楽」として素晴らしい。

黒澤自身、ダシール・ハメットの影響を強く受けた、と語っている通り、ハードボイルド
のセンスが光っている。殺陣も、市川昆「木枯らし紋次郎」に影響を与えただろう
様式美から離れた、リアルな斬り合いは、その効果音とともにダイナミックだ。

映画の素晴らしさを語るとき、外せない一作であろう。19本目の黒澤作品鑑賞と
なったが、時代劇では、これが一番かなあ。現代劇では「天国と地獄」か。
何回でも見られるエンターテインメントである。
e0040938_2093522.jpg

ストーリー、こぼれ話などはこちらのWikipediaをご参照ください。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/19714002
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2013-01-29 23:45 | 邦画・旧作 | Trackback | Comments(0)