パリの恋人 Funny Face

●「パリの恋人 Fanny Face」
1957 アメリカ Paramount Pictures.103min.
監督:スタンリー・ドーネン 音楽:ジョージ・ガーシュウィン
出演:オードリー・ヘップバーン、フレッド・アステア、ケイ・トンプソン、ミシェル・オークレール他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ヘップバーンとアステアの歌と踊りがキレがあるとかないとか、物語性が薄いとか
いろいろと評判はあるだろうが、私としては50年代のミュージカル映画としては
歴史に残していい作品だと思う。それは作品を覆うドーネンのオシャレな演出が
記憶に残るからだ。(ストーリーはあまり大したことがないというのは本当だろう)

テクニカラーの醍醐味を存分に生かした映像(色彩)美、ヘップバーンの
ジバンシーによる衣装、古き良きパリの観光写真のようなショット、加えて
ガーシュイン兄弟の名曲と、映像も音もファッショナブルに仕立てられていて
見ている人をハッピーな世界に誘う。

もっともこの「Fanny Face」は、アステア若き頃、姉とブロードウェイで公演された
ミュージカルで、音楽もその舞台にガーシュインが付けたものを映画版でも採用
したというもの。この映画が出来たときには既にガーシュインは没している(1937没)。
さりながら、いい時代のアメリカ・ミュージカルの魅力を倍加させる効果はあり、
これにヘップバーンとアステアの歌と踊りが彩りを添えるのである。

アメリカからのあんなデカい旅客機がエッフェル塔の真上を通る、なんてことは
なかったのじゃないかな。オルリー空港だけど。(^^ゞ
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<ストーリー>
「オードリーの歌は、結構、雰囲気で聴かせるものがある。「マイ・フェア・レディ」の
ような純然たるブロードウェイ・ミュージカルの映画化ならいざ知らず、こういった
小唄映画ならば充分通用する。そして、アステアに負けじと、元バレリーナの特技を
活かしてダンシング。
黒づくめのモダン・バレエ風のナンバー、“基本的共感主義”が特にいい。物語は、
ファッション雑誌の撮影に乗り込まれた古本屋のオードリーが、カメラマンのアステアに
スカウトされトップモデルとなる。現代思想にかぶれた彼女は、途中で自らの実存の
虚しさに気づき、行方をくらましたりもするが、最後にはハッピーエンドを迎える、という
もの。

撮影でウェディング・ドレスを着て、感きわまって泣き出してしまう姿が可憐だ。
撮影コンサルタントに、ファッション・フォトの第一人者R・アヴェドンを迎え、その写真が
コラージュされた画面は、映画にテンポを生んでいる。女性への褒め言葉に
“ファニー・フェイス”が使われ出したのも、この映画からではないだろうか。
無論、自分の容貌を気にするオードリーに、アステアが“君はユニーク”と賞賛してそう
呼ぶのだ。とにかくカラフルな作品である。」(allcinema)

名作「マイ・フェアレディ」では吹き替えとなってしまうオードリーの生声が聞けるという
映画でもある。そこそこ聞けますよ!

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2013-02-18 22:45 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)