世界にひとつのプレイブック Silver Linings Playbook

●「世界にひとつのプレイブック Silver Linings Playbook」
2012 アメリカ The Weinstein Company.122min.
監督・脚本:デヴィッド・O・ラッセル  原作:マシュー・クイック
出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、
ジャッキー・ウィーヴァー,クリス・タッカー他
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<2012年度アカデミー賞主演女優賞 受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
今年度のオスカーに8部門でノミネートされた注目作で、結果、22歳の若きジェニファー・
ローレンスが見事主演女優賞を獲得した。流石に様々な部門でいろんな賞にノミネート
された作品だけのことはあり、予断を排したとしても、良くできた映画だった。
原作がいいのだろうけど、脚色も見事で、ストーリーの展開を上手く映像化していた。
そりゃないだろう、というツッコミを入れたくなる点もいくつかあったけど、気になるもの
ではない。またジャズなど様々なジャンルが使われる音楽も決まっている。

ただ、全編基本がセリフ劇なので、映像的な変化は乏しく、ストーリーの面白さで
引っ張るタイプ。それゆえ、長いセリフのやりとりでは、ふと眠気が襲う。
ウディ・アレンの作品もかくや、という感じ。タイプは全く違うけど。恐らく台本は凄く
分厚かったのではないか?

キャスト、上から4人が全員今年のオスカーノミニーで、さすがの演技力。ブラッドリー・
クーパー、主演男優賞でも全然おかしくない熱演であり好演であった。またジェニファーも
ロバート・デ・ニーロやジャッキー・ウィーヴァーを向うに回し、一歩もヒケを取らない演技。
美人、というタイプではないが、演技で売れるキャラが立った女優としてこらからが
楽しみである。

躁うつという精神病のジャンルを扱うが、決して暗くならず、笑いと涙で感動を呼ぶ。
ふたりの再起のきっかけとなるダンスも、もっと上達するのか、と思ったら左にあらずで
それがまた笑いと感動を生み出す。こうしたタッチはアメリカならではだと思う。欧州や日本
だったらまた別の描き方があるのだろうなあ。(原作ありきではあるけど)

大作では決してないけど、見終わっていい気持ちになれる作品、お勧めです。

原題、Silver Linings:銀の裏地のこと。
英語のことわざで「Every cloud has a silver lining」
(すべての雲には銀の裏地がある)例えて「困難な状況でも希望の光はある」とある
ように、本作中もこのSilver liningという言葉がたくさん使われる。
どんな状況にあっても「希望の光」はある、「希望の光」を見つけよう、と前向きな考え
として。Playgbookとは作戦書ほどの意味でもっぱらアメフトで使われるらしい。
本作でもフィラデルフィア・イーグルスのことが重要な役割を果たすが、それにも
引っ掛けてあるのだろう。
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<ストーリー>
「それぞれに最愛の人を失って心のバランスを崩したエキセントリックな男女が出会い、
互いの目的のために協力し合う中で次第に希望を見出していくさまを、シリアスな
状況の中にもユーモアを織り交ぜ感動的に描き出したヒューマン・ラブ・コメディ。

主演は「ハングオーバー!」のブラッドリー・クーパーと「ハンガー・ゲーム」の
ジェニファー・ローレンス、共演にロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー。
アカデミー賞のノミネーション発表では、この4人が4つの演技部門すべてで候補と
なる快挙で話題となった。監督は「スリー・キングス」「ザ・ファイター」のデヴィッド・
O・ラッセル。
 
妻の浮気が原因で怒りをコントロールできなくなり、精神病院入りを余儀なくされた
パット。ようやく退院したものの、妻ばかりか仕事も家も失ってしまい、実家に戻って
社会復帰を図ることに。心身の健康を取り戻せば、接近禁止令の出ている妻とも
やり直せると思い込んでいるパットだったが、あいかわらず突然キレてはトラブルを
引き起こすこともしばしば。

そんなある日、友人に誘われたディナーで近所に住む若い女性ティファニーと出会う。
彼女もまた、夫を事故で亡くして以来、心に問題を抱えており、パットはそんな彼女の
エキセントリックな言動に振り回されるハメに。ところがティファニーはパットの妻とも
知り合いで、パットがよりを戻せるよう手助けしてあげると提案。その交換条件として、
ダンス・コンテストにパートナーとなって出場することを迫られるパットだったが…。」
(allcinema)

だれでも切れたくなる気持ち持っている。そして「希望の光」を見つけなくてはとも
思っている。それは一人では決して成し得ないことであり、その過程こそ、人間と
して大切なことなんだ、と教えてもらった。
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この映画の詳細はこちらまで。
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Tracked from 気ままな映画生活 at 2013-03-04 04:05
タイトル : No.340 世界にひとつのプレイブック
それぞれに最愛の人を失い心に傷を負った男女が再生していく姿を、笑いや涙を交えて描いたヒューマンコメディ。主演は「ハングオーバー!」のブラッドリー・クーパーと「ハンガー ...... more
by jazzyoba0083 | 2013-03-03 12:20 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)