邪魔者は消せ Odd Man Out

●「邪魔者は消せ Odd Man Out」
1947 イギリス Two Cities Films,115min.
監督・製作:キャロル・リード 原作:F・L・グリーン
出演:ジェイムス・メイソン、キャサリン・ライアン、ローバート・ニュートン、シリル・キューザック他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「第三の男」、キャロル・リードの名作ということになっているが、個人的には
どうもストーリーに納得がいかず、悲劇的ラストも観終わっていい感じが残らない。
最後に男を道連れに心中を図る女の心理が分からんのだ。周りがあれだけ助け
たがっているのに・・・。
銃撃された男のほぼ一日を描いていくのだが、どうもまだるっこさも残る。男が
転がり込む様々な生活とのかかわりを見せたいのだろうけど。

冒頭で英国とアイルランドの争いがテーマではなく、事件に巻き込まれた市民に
焦点を当てた、とかいうような字幕が出てくるが、そうであっても、何を言いたかった
のかがよく分からん仕上がりとなったのは残念だ。

映像は確かに素晴らしい。フレーミング、ローキーを使った陰影効果、斜めの映像、
シルエットの効果などなど、映像表現としては★8つ以上でしょう。

ジェームス・メイソンはいい男だ。脇役も光っている。映像も素晴らしい。しかし
ストーリーでこけた、と感じてしまったのだ。
冒頭の空撮は当時としては珍しかったのではないか?

邦題はフランスのフィルムノワール、ハードボイルドを連想させるかっこいいもの
だが、映画の中身を表していないのが残念だ。
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<ストーリー>
「北アイルランドの一都会、冬の日のことである。ジョニィ(ジェームズ・メイソン)は
ある政治結社のこの市に於る首領をつとめる理想家肌の男、銃器密輸の罪で
服役中逃走したお尋ね者で、彼に愛情を捧げているキャスリーン(キャスリーン・
ライアン)の家に、腹心の部下デニス(ロバート・ビーティ)と共に身を潜めていたが、
ジョニィは自分の情熱のすべてをその結社の活動に注ぎ、キャスリーンの深い愛に
気附かなかった。

この日、四時、ジョニィは三人の仲間と結社の資金獲得の為リンネル工場の襲撃に
赴き、金の強奪には成功したが工場の会計係を射殺し、自分も重傷を負い車に
しがみついて逃走しようとして振り落され、部下だけが逃走した。
彼は防空壕に身を隠し暗くなるのを待つうちに雨が降り出した。警察では懸賞金を
かけ全力を挙げて厳しい追求を始めた。
多量の出血に苦しむジョニイは暗い雨の街に隠れ場所を求めてよろめき歩き、何とか
キャスリーンとも連絡をつけようとした。キャスリーンも、あらゆる階層の人々と懇意な
トム神父(W・G・フェイ)の許を訪れ、事情を打明けて連絡を依頼した。
ジョニィはその頃フェンシイ(ウィリアム・ハートネル)の酒場にたどり着いて、奇妙な
人々に出会った。一人はシェル(F・J・マッコーミック)と云う暗黒街の片隅に生きる
老人で、トム神父と連絡してジョニィを隠れ家に帰えそうと努めて呉れた。

もう一人画家のルウキィ(ロバート・ニュウトン)は瀕死の人物を描くことを念願とする
男で、息も絶えだえのジョニイこそ彼の求めるイメージだったので、自分のアトリエに
連れモデル台に坐らせた。意識不明のジョニィはそこで医師くずれのトバーの手当を
受けた後、また夜の街にさ迷い出た。雨はいつか雪に変っていた。連絡によりジョニィを
待っていたキャスリーンは彼を逃亡させるため、共にドックへ向った。が、すべては
遅過ぎ警官隊の追跡は真近かに迫っていた鉄柵に追い詰められた二人は、警官の
銃弾に雪を血に染めて倒れた。時計は十二時を告げ、かくして丁度八時間の出来事は
終った。」(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2013-03-14 22:20 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)