人生はビギナーズ Beginners

●「人生はビギナーズ Beginners」
2010 アメリカ Focus Features,Olympus Pictures.105min.
監督・脚本:マイク・ミルズ
出演:ユアン・マクレガー、クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン、ゴラン・ヴィシュニック他
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<2010年度アカデミー賞助演男優賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
本作で主人公の父親を演じたクリストファー・プラマーがオスカーを獲得し注目された。
両親の時代、自分の時代の雰囲気をアイコン的スチル写真で表現するなど、独特の
映像構成が面白ろかった。何を強く訴える、という感じではないのだが、緩やかに流れる
時間とそれに合わせた所詮不器用な人間たちの、喪失感や愛情といったものが「散文詩」の
ように「謳われて」いる。決して明るくない映画だが、陰々滅々とするわけではない。
親子、男女で理解しあうということの難しさを感じるのだ。
ユアンが亡くなった父親から譲り受けた頭のいい愛犬(ユアンと会話する)の存在が
また映画に厚みと暖かさを加味している。主人公~父親~恋人というトライアングルを
もって人生に対峙する人間の器用さ不器用さを感じた。
この世を去りゆく父親に前向きな人生とは何か、を教えられる、なんでも悩んじゃう息子、
ということか。

フレーミングや被写界深度などが計算された映像は美しいし、安定している。作品が
観客に訴えたい心情が映像によって表現できていると感じた。

ただ、全体に(ラストも含め)フワフワと終わっていくので、作品の強いインパクトを感じる
タイプの映画ではない。

オスカーに輝いたクリストファー・プラマーを始め、目的意識の薄い優男ユアン、その恋人
メラニー・ロランらキャスティングも良かった。
しかし、アメリカの医者って、ガンの告知をああも簡単にやっちゃうのかね??
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<ストーリー>
「 「サムサッカー」で監督デビューを飾った世界的アーティスト、マイク・ミルズ監督が、
自身の父親との関係を基に脚本を書き上げ映画化したハートフル・ヒューマン・ストーリー。

長年連れ添った母の死後、突然ゲイであることをカミングアウトし、新たな人生を謳歌
しはじめた父の姿に戸惑いを抱きながらも、自分の気持ちに正直に生きることの大切さを
学んでいく主人公の葛藤と新たな恋の行方を描く。

主演は「ゴーストライター」のユアン・マクレガー、共演に「終着駅 トルストイ最後の旅」の
クリストファー・プラマー、「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン。

 アートディレクターのオリヴァーは、愛に臆病な内向的で真面目な38歳独身男。
ある日、44年連れ添った妻に先立たれ、自らもガンを宣告された父ハルから、ゲイである
ことを告白される。厳格だった父の突然のカミングアウトに戸惑いつつも、病に立ち向かい
ながら新たな人生を謳歌し始めた父と語り合い、少しずつ距離を縮めていくオリヴァー。
やがて父との永遠の別れを経て、大いなる喪失感を抱えたままの彼の前に、フランス出身の
女優アナが現われる。互いに人と距離を置きながら生きてきた似たもの同士の2人は、
ほどなく恋に落ちるのだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2013-04-09 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)