オズの魔法使 The Wizard of OZ

●「オズの魔法使 The Wizard of OZ」
1939 アメリカ MGM Pictures.102min.
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランド、バート・ラー、ジャック・ヘイリー、レイ・ボルジャー、ビリー・バーク他
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<1939年度アカデミー賞作曲賞、歌曲賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
昭和14年、今から70年前に製作されたテクニカラーの古典的名作。主題歌
「虹の彼方に」は、オスカーに輝き、アメリカで最も愛され、最も歌われているという。
アメリカ人が大好きな映画で、今見てもその魅力は褪せることがない。
子供向けの映画であろうが、大人が見ても楽しいことは請け合いである。と言っていて
実はちゃんと見たのは初めて。(汗) 最初はセピアで始まり、エメラルドシティの
入口に飛ばされてからが一気にカラーになるのも当時は斬新だったことだろう。

案山子男、ブリキ男、ライオン男を引き連れて、「桃太郎」的にエメラルドシティにいる
大王オズに、それぞれの願いを叶えてもらおうと乗り込むのだ。そこに続く道は
「黄色いレンガの道」で、個人的には、この道のことはエルトン・ジョンの「Good-Bye
Yellow Brick Road」で先に知ることになるのだが・・。ドロシーの願いはもちろん
愛犬トトと一緒にエムおばさんのいるカンザスへ帰ることだ。

オズと面会するが、実は正体が、ここに飛ばされてきた風船マジシャンであったり
その男は、ドロシーを置いてとっとと気球で帰っちゃったり、結構笑える内容でもあり
一方で、当時としてはおそらく驚異の特撮を使って描くシーンもありで、子供らには
たまらない出来となっている。ライオン男のボケっぷいりに子供らも笑うのではないか。
脳みそが欲しい案山子男には卒業証書を、心が欲しいブリキ男には感謝の記念品を
そしてライオン男には勲章を授けて、問題を解決する。このあたり児童文学がベース
なんだな、と感じた。

結局、夢から目覚める、という「夢おち」でハッピーエンドとなるのだ。夢でなければ
ありえないお話ではあるが、そこには子供たちが夢見る素敵な冒険のお話がある。

ジュディ・ガーランドは、シャーリー・テンプルが予定されていたそうだが、あくの強い
ジュディの顔は、あくの強い映画に合ったということが出来ると感じた。
監督のヴィクター・フレミングは、同じ年のオスカーで「風と共に去りぬ」で作品賞
監督賞を獲得している。監督らしいダイナミズムが本作でも出た、ということだろう。
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<ストーリー>
「エムおばさん、ヘンリーおじさんとともにカンザスの農場に住む少女ドロシー・ゲイルは
「虹の彼方のどこかに(Somewhere Over The Rainbow)」よりよい場所があると
夢見ている。彼女はトルネードに襲われて気を失った後、愛犬のトトや自分の家とともに
魔法の国オズへ運ばれてしまう。

そこで出会った北の良い魔女グリンダは「黄色のレンガ道をたどってエメラルド・シティに
行き、オズの魔法使いに会えば、カンザスへ戻してくれるだろう」とドロシーに助言してくれた。
旅の途中で彼女は知恵がない案山子、心を持たないブリキ男、臆病なライオンと出会い、
彼らと旅をともにする。」(Wikipedia)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-04-12 23:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)