2013年 04月 17日
ブラック・レコード~禁じられた記録~ Grorious 39
2009 イギリス BBC Films and others.129min.
監督・脚本:スティーヴン・ポリアコフ
出演:ロモーラ・ガライ、ビル・ナイ、エディ・レッドメイン、クリストファー・リー他
<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
3時間くらいの映画に感じた。何を言いたいのかよく分からず、次第に腹が
立ってきた。現代のロンドン、二人の老人に会いに来た青年が、二人から
聞かされる昔話。レコード盤に隠された秘密、となかなか面白そうな始まり
ではあるが、主人公(話を聞く青年の母親)の周りで近い人が次々と殺害
されいき、遂には恋人も・・。レコード盤との関係、だれが殺しているのか、
主人公の父(本当の父ではない)から聞かされる、戦争回避のために
ヒトラーに迎合する考えになびかないお前を導こうとしたのだよ、てそんな
そぶりをいつ主人公が見せたの?とか、腑に落ちないというか詰めが
甘い点が多々見られた。
そして、幽閉された主人公は逃げ出すのだが、ドアを開けたのはだれか?
母親?そして現代に生きている彼女の登場。
どこで何して生きてきたのか?後ろで車いすを押している女性は誰?
とにかくよく分からないことだらけで、(なんとなくしかわからない)という点で
厳しい評価となった。謎が謎として映画になってない、と感じた。ラストの
老女のアップは何を意味しているの? 日本劇場未公開というのも納得。
<ストーリー>
「マイケル・ウォルトンという青年が、ウォルターとオリヴァーのペイジ兄弟を
訪ねて来る。マイケルは祖母セリアの姉アンに何が起きたのかを聞きたいと言う。
ウォルターは70年前の思い出を語り始める。
アンは名門キース家の長女として育ち、女優として仕事にも恵まれ、家族と幸せに
暮らしていた。父親は有名な議員であるアレクサンダー卿で、アンは卿夫妻に
子供が出来ないことから養女として引き取られた娘であるが、アンが養女となった
後に夫妻の間に生まれた実の子である弟ラルフと妹セリアとは、実の姉弟妹の
ように仲睦まじかった。
ウォルターとオリヴァーはアレクサンダー卿の甥で、アンらの従弟に当たる。
第二次世界大戦開戦前の1939年夏、アンは郊外の屋敷の倉庫で会議を録音
したと思われるレコードを見つける。その後、家族ぐるみで親しかった若手議員
ヘクターが自殺と見られる謎の死を遂げる。
レコードに録音された内容がヘクターの死に関係していると気付いたアンは、
相談のために友人の俳優ギルバートにレコードを渡すが、ギルバートもまた
不自然な自殺をする。
アンが別のレコードを聞いてみると、そこには内務省勤務の男バルコムの他に
、外務省に勤める弟ラルフの声が録音されていた。ショックを受けたアンは
外務省に勤務する恋人ローレンスに相談するが、ローレンスはラルフの関与を
含め全てを知っていた。
ローレンスにレコードを渡すことになったアンは約束の場所に向うが、ローレンスは
姿を現さない。不審に思ったアンが付近を探すと、ローレンスが殺されているのを
見つける。激しいショックを受けながら、その場を逃げ出したアンを父アレクサンダー卿が
捕らえ、アンはそのまま幽閉される。
そして、アンの前に現れたバルコムによって、全てがドイツとの戦争を避けるための
アレクサンダー卿の企みであることを知らされる。イギリスのためという大義名分の下、
ラルフとセリアをはじめ、当時はまだ子供だったウォルターを含めた一族全員が父に
協力していると言うが、アンは頑として協力を拒む。
ある日、母モードが他の家族の留守中に鍵を開けてアンを逃がす。アンは家族と幸せに
過ごしていた日々を思い出すが、それを振り切って走り去る。
ウォルターがアンの姿を見たのはこれが最後となる。関係者は全て亡くなり、
生き残っているのはウォルターとオリヴァーの兄弟のみ。ウォルターはアンの
その後について20年前にカナダで亡くなったらしいことをマイケルに告げる。
インタビューを終えたマイケルはウォルターとオリヴァーに母に会って欲しいと言う。
マイケルが2人を連れて公園にやって来ると、そこには1人の老女が乗った車椅子を
押すマイケルの母がいた。その老女はアンだった。マイケルは全てを知った上で、
ウォルターの口から真実を聞きたかったのだと言う。」(Wikipedia)
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