2013年 05月 25日
バニシング IN TURBO Grand Theft Auto
1977 アメリカ New World Pictures.84min.
監督:ロン・ハワード 脚本:ランス&ロン・ハワード
出演:ロン・ハワード、ナンシー・モーガン、ポール・リンク、ピート・アイザクセンほか。
<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
後年「ビューティフル・マインド」「アポロ13」「フロスト×ニクソン」などの佳作を
ものしハリウッドを代表する映画監督の一人となったロン・ハワードの記念すべき
監督第一作。 私とほぼ同ん年齢だったり、オヤジと共同台本を書いたりとシンパシー
を感じる。自分が主演しているのだが、まあそれはいいとして、粗削りながら
面白さのツボを押さえた演出構成はこの当時としてはそこそこの出来だったと
いえるのではないか。ストーリーは「チキチキマシン猛レース」なんだけど。
出だしのガールフレンドとそのオヤジさんの会話あたりは「劇中劇?」と思うほど
硬い。車は意味もなく意味もないものへぶつかるし、ご都合主義に溢れた
アメリカのドタバタだなあ、とは思う。既視感ありありなんだけど、これが原点だっ
たかも??
まあ、肩のちからを抜いて、40年前の名監督の若かりし姿と演出を、突っ込みを
入れながら観ると楽しいだろう。
LAはビバリーヒルズ。結婚に反対されたガールフレンドと一緒に彼女のオヤジの
ロールスロイスを盗み出して、自分たちの意思で結婚できるラスベガスに向かう。
追いかけるのは自分を彼女の婚約者だと思いこんでいる大金持のボンボン、
その母親。これをラジオで中継するDJ。若い二人を思い入れ過多で応援するの
だ。これに途中で事件に巻き込まれる牧師、警官、オヤジがかけた2万5000ドルに
目がくらんだ自動車修理工コンビも加わって、そりゃもうハチャメチャな追跡劇が
繰り広げられる。
途中で、若い二人がけんかしたりしてハラハラさせてね。
ラストはぶっ壊しカーレースの会場に紛れ込んだ一行が、遂にはロールスまで
めちゃくちゃに壊してしまうが会場の客は若い二人の味方で、何とか教会に
到着。結婚できたのだった。ハチャメチャに飛んできた警察に捕まっちゃう
彼女の両親だが、最後にはお金持ちのボンボンが娘の婿でなくて良かった、
と漏らすのだった。空き缶を引きずってハネムーンに出かけた若い二人を
しつこいDJは追いかけるが、追跡をかわされて、民家に突っ込みさらにそこの
庭のビニール製のプールにドボン! 幸せな若い二人は未来に向かって
走り去るのだった・・・。
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