ライオンと呼ばれた男 Itinéraire d'un enfant gâté

●「ライオンと呼ばれた男 Itinéraire d'un enfant gâté」>
1988 フランス・ドイツ Les Films 13 ,Cerito Films ,TF1 Films ,StallionFilm.127min.
監督・製作・脚本:クロード・ルルーシュ 音楽:フランシス・レイ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、リシャール・アンコニナ、マリー=ソフィー・Lほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ジャン=ポールはいいんだけど、結局何を言いたいのかまことに中途半端な
出来上がりの映画になった。クロード・ルルーシュらしい、抒情詩のような雰囲気の
中フランシス・レイの音楽が彩るわけだが、タイトルから見てもっと骨太の男の
生涯を描いたものか、と思った。

冒頭、捨てられた主人公がサーカス団に拾われて、長じるにおよび高所からの落下
で大けがをしてチラシ配りに転向。しかしチラシ配りコンテストで優勝。その後
サーカスでの掃除をヒントに自動掃除機を発明して、掃除回りの大きな会社を築く。

大会社の社長となった主人公サムだが、冒頭で描かれるようにヨットに乗り込んで
失踪してしまう。わざわざ偽のパスポートを手に入れて、皆の前から消えようとした。
しかし消えきることはできなかったのだけれど。

NY、パペーテ、サンフランシスコ、そしてアフリカと転々とする。家族は鬱病から
失踪し、もう死んでいるだろうと考え、息子が事業を継ぐことになったがどうも
頼りが無い。

話は変わるが、サムは最初の妻を新婚旅行で交通事故で亡くしている。
2番目の妻との間に娘ビクトリアがいる。彼女がサムのことを一番心配していた。

アフリカである青年と知り合う。なかなかの切れ者で、サムこの青年を気に入り
彼を代理として自分の事業をコントロールする。事業は上手く行くが、社長の
息子は当然いい気はしない。

やがてサムは家族の顔を見たいという気持ちになった。ガソリンスタンドに
居候しながら、青年アルの手回しで、変装したサムの前にガソリンを入れに来た
一家を連れてきた。

サーカスに拾われた孤児、発明から事業に成功したサム、そして何もかも捨てて
皆の前から消えたサム、しかしアフリカで知り合った青年と意気投合しまた
事業にコミット、やがて家族が恋しくなり、青年と自分の娘が結婚するところまで
行くわけだが、それぞれのプロットがどうも有機的に結びついておらず、感動を
呼びづらい。クロード・ルルーシュは、ベルモンドのためにこの映画を作ったとしか
思えない節がある。事実ベルモンドはこれでセザール賞を受賞している。

フランス映画らしい、といってしまえばそれまでだが、どうもお話のバラバラ感が
気になる。孤児として育った男の人生を描いたにしては軽さは否めない。
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<ストーリー>
「幼くして母に捨てられ、サーカスの一座で育ったサム・リオン(ジャン・ポール・
ベルモンド)は50代を迎えた今、フランス有数の会社を興し、そのトップの座にあったが、
自分の人生に何かもの足りないものを感じ、航海に出た大西洋上で連絡を断ち、
救命ボートで姿をくらましてしまう。

家族の者は彼が死んだと思い込み、葬式まで出してしまった。しかし、彼は全ての
過去を捨てさり、より激しい生き方を求めてガソリンスタンドで働く第二の人生を送って
いた。そして2年、サムはアル(リシャール・アンコニナ)という青年に正体を知られて
しまうが、アルの純粋無垢な性格に魅かれたサムは傾きかけている自分の会社に
彼を自らの身代わりとして送り込む。
アルは今や会社の社長になっているサムの息子の信頼を得て、サムの助言通り
会社の立て直しに成功、やがてそんな中で彼はサムの娘のヴィクトリア(マリー
・ソフィー・L)と恋に落ちてゆく……。
2人が結婚するという時、サムはついにヴィクトリアの前に再び姿を見せる。
最愛の娘の幸福な姿に安心したかのようにサムはライオンと自然の中で暮らすため
アフリカに旅立つ。そんな彼のもとへフランスから家族の姿を写したヴィデオが送られ
てきた。」(Movie Walke)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-08-07 23:40 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)