ウェイ・バック -脱出6500Km- The Way Back

●「ウェイ・バック -脱出6500Km- The Way Back」
2010 アメリカ・アラブ首長国連邦、ポーランド Exclusive Films,National Geographic.134min.
監督・脚本:ピーター・ウィーアー 
原作:スラヴォミール・ラウイッツ   『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』
出演:ジム・スタージェス、エド・ハリス、シアーシャ・ローナン、コリン・ファレル、マーク・ストロング他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
映画が凄いというよりも、事実が凄い。極寒と砂漠の地を6500キロ。よくぞ歩きぬいたと
いうことだ。生きて妻に会いたいという生への凄まじい執念。人はここまで「愛」で強くなる
ものか、と思わないではいられない。強制収容所の下り、あるいは脱出行のところどころで
やや淡泊に描きすぎかな、と思う所もあるが、全体的に力強い、引き込む力を持った作品で
じっくり見ることが出来た。ウィラー、流石である。脱走してからの環境の変化、人の変化、
など、ナショナルジオグラフィックの協力を得て映し出される過酷かつ美しい大自然は
圧倒的で、これを前にした人の小ささを思わざるを得ない。 こうした中での希望、絶望、
孤独、仲間の死、友情、疑心暗鬼など、人の心の動きに頃打たれる。
些細なことに幸せを見つける、そんなことも思いながら観終えた。ラストシーンの老夫婦の
姿がすべてを物語っているのだ。
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<ストーリー>
「第二次世界大戦下にシベリアの矯正労働収容所から脱出し、6500kmを歩き続けて
インドへ逃れたという実在のポーランド人兵士、スラヴォミール・ラウイッツの回顧録
『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』を映画化したサバイバル冒険ドラマ。

過酷な旅路に挑む男たちの壮絶な運命をリアルな筆致で描き出す。
出演はジム・スタージェス、エド・ハリス、シアーシャ・ローナン、コリン・ファレル。
監督は「刑事ジョン・ブック/目撃者」「トゥルーマン・ショー」の名匠、ピーター・ウィアー。
 
1940年、スターリン体制下のソ連。ポーランド人兵士のヤヌシュは無実のスパイ容疑で
逮捕され、シベリアの矯正労働収容所へと送られる。寒さと飢えと重労働で囚人たちが
次々と命を落としていく中、ヤヌシュは収容所で出会った仲間6人とともに脱走を試みる。
猛吹雪に助けられ、辛くも追っ手をまくことに成功した一行。しかし食料も乏しく、まともな
装備も持たない彼らの前には、想像を絶する幾多の困難が待ち受けていた。」
(allcinema)

またこの映画のストーリーの詳細はこちらの
「映画ジャッジ」
が詳しいです。
by jazzyoba0083 | 2013-10-03 23:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)