2013年 11月 13日
ボディ・ハント "House at the End of the Street
2012 アメリカ Relativity Media (presents) 、100min.
監督:マーク・トンデライ
出演:ジェニファー・ローレンス、マックスシエリオット、ギル・ベローズ、エリザベス・シュー他
<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
「世界でひとつのプレイブック」でオスカー主演女優賞を獲得したジェニファー・
ローレンスが、その映画の前に撮った、B級感プンプンのサスペンス。
意外と面白かったといっておこう。全てはラストに明かされる訳だが、そこで
「あれ?どうなっているの?」とよく分からなくなる人も多いだろう。
かくいう私もそうであって、ネットを調べたりして、全体が理解できたしだい。
ということは、そんな風に分かりにくいストーリー展開というか表現では映画と
してはダメでしょ、ということか。ジェニファー、好きな顔つきじゃないけど、
体当たりの熱演は認めてあげたい。これが次作に繋がった・・・のであれば良いが。
ぶーたれ顔をやらせたら天下一品だね!(いや、いい意味で)
分かりずらいのはキャリー・アンという、ライアンの妹の存在。よ~く見れば伏線は
いろんなところに埋め込まれているらしいが、回収の醍醐味がないのでねえ・・・。
結局のところ、幼い時期にキャリー・アンはブランコの事故で死んでいた訳だ。
両親は、男の子であるライアンをキャリー・アンとして、つまり女の子として
育てられたのね。虐待されながら。
それを恨んだライアン=キャリー・アンは、両親を撲殺し、姿をくらましたんだね。
で、叔母のところに男の子として預けられていたんだ。だが、大学に入ると
自分の家に戻り、妹をブランコで死なせてしまったのは自分の責任、自分には
キャリー・アンが必要なんだと確信し、ウエイトレスを拉致し、地下部屋に
閉じ込めていたんだな。
主人公エリッサ(ジェニファー)と母親が引っ越してきたのはそんなタイミング。
逃亡したキャリー・アン(実は誘拐されたウエイトレス)が、すきをついてエリッサの
の家に押し寄せてきたのは、ライアンの監禁から逃れるためだったんだね。
そのウエイトレスのキャリー・アンを不注意で殺してしまったライアンは、また
どこかの女子大生を拉致してきたのだ。
ライアンを信じて一時はいい仲までいったエリッサが、ライアンが町の不良から
ボコボコにされたとき、ライアンの家の放火を防いだのだが、その時に女子大生の
IDとかタンポンやカラーコンタクトの空箱を見つけ、さらに秘密の地下室も見つけ
全てを分かってしまったんだ。
ライアンは秘密を知ったエリッサを地下室に縛って監禁、エリッサの母親から
ライアンの家にエリッサがいるから観てきてと言われた巡査も、包丁で刺殺する。
さらに娘を探しに来た母も、ライアンに包丁で刺され、地下室へ。
エリッサは、なんとか逃亡に成功したがライアンに見つかり、クロロホルムを
かがされクルマのトランクに入れられる。
そこには女子大生の死体があった。 トランクから後部シートをけって破り脱出した
エリッサは、ライアンに見つかり追われるが、巡査が落とした拳銃で倒す。
クルマのキーをポケットから出そうとライアンに近づくと、ライアンは襲いかかって
きた。そこを母親がトンカチで一撃を食らわしたのだった。
ライアンは精神病院に入れられ、幼いころの状況がフラッシュバックしてくるので
あった。
つまり、冒頭で両親を殺しているのは、女装した(させられメリー・アンにさせられて
いた)ライアンだったのだね。そのあたり分かりずらかったな。
緊迫感が生まれるのは後半。前半は前振りだね。そこそこ面白く観ました。
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