コロンビアーナ Colombiana

●「コロンビアーナ Colombiana」
2011 フランス(アメリカ)EuropaCorp,TF1 Films Production,Grive Productions.108min.
監督:オリヴィエ・メガトン 製作:リュック・ベッソン他
出演:ゾーイ・ザルダナ、ジョルディ・モリャ、レニー・ジェームズ、クリフ・カーティス他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
先に「96時間/リベンジ」を観てしまったが、本作は、その映画と全く同じスタッフで
作られた、内容も雰囲気も音楽も似た感じ。基本はリュック・ベッソンが好きな
「復讐譚」。どちらの映画も家族に何かをされたことに対し、悪に対し容赦ない復讐を
加えていく、その過程に、格闘、銃撃戦、カーチェイスなどアクション映画のマスト
アイテムがふんだんに加えられ、スカッとする出来上がりになっているわけだ。

ただ、「96時間/リベンジ」に比べると、ストーリーが人間臭くセンチメンタリズム度が濃い。
その分上映時間も10分ほど長い。
アクションは計算されていて、スピード感満点だし、逃げる、追う、戦う、単純になりがちな
シーン構成も上手いこと見せている。

冒頭、幼いカトレアが悪の一味に追われて逃げるところ、成長したカトレアが変装して
刑務所に入り、ダクトを通って屋根裏から別の監房にいる敵を銃殺するくだり、
(カリブの豪邸での暗殺は銃のぶっ放しだけでそれはそれで気分はいいけど)、
最後にボスキャラを仕留める大銃撃戦と格闘。歯ブラシやタオルを使う所、
さらに嫌なCIAエージェントを大口径銃でビル越しに脅すシーン、などなど、よく仕込まれた
脚本だな、と思った。

まあ、、「96時間/リベンジ」に比べるとそんなアホな感は少ないので割とシリアスに
鑑賞できるし、忠告を聞かずに復讐を続けるから、世話になったおじさん夫婦が殺され
てしまったり、カトレアの恋の行方なんかもあったりで、ヒューマンな仕上がりとなった。

そうは言ってもリュック・ベッソン仕上げなので、あまり頭を使わず観てすっきりできれば
それでOKな映画ではある。

主役のゾーイ・ザルダナ、「アバター」に出てた人だよね。スレンダーで美人というキャラ
じゃないけど、これからいい配役を得そうな予感がする女優さんである。
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<ストーリー>
「1992年、コロンビア。少女カトレアはマフィアの幹部である父をはじめ家族とともに
幸せに暮らしていた。しかしある日突然、マフィアの大物の指示により家族は惨殺される。

目の前で家族が殺されていくのを目の当たりにしたカトレアは命からがら逃げ出し、
アメリカ・シカゴに住む叔父の家に身を寄せ、復讐を固く胸に誓う。

15年後、美しく成長したカトレア(ゾーイ・サルダナ)は、確実に標的をしとめる敏腕の
殺し屋になっていた。彼女が現場に必ず残すカトレアの花は、復讐相手をおびき出す
ためのものだった。やがて彼女の動向を察知するマフィア。
それと同じくしてカトレアの存在をつかむFBI。復讐の時が近づく中、新たな悲劇が
起こってしまう。悲しみを背負い、すべてに決着を付けるべく、カトレアは銃を手に取る……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2013-12-05 23:10 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)