ラッシュ/プライドと友情 Rush

●「ラッシュ/プライドと友情 Rush」
2013 アメリカ Exclusive Media,Cross Creek Pictures,and others.124min.
監督:ロン・ハワード
出演:クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール、オリヴィア・ワイルド、アレクサンドラ・マリア・ララ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
クルマ好き、カーレース好き(といっても熱狂的なファンではない)なので、贔屓目があるし
ロン・ハワードだから、観たという点もある。全体に面白く標準以上の出来であったが、
IMDbで★8,4が付くほどかなあ、というのが正直な印象。柳下修平氏はロン・ハワードの
最高作と激勝しているが、私は、そこまでは感じなかった。
ストーリーの持って行き方、映像、編集、ラストへ向かってのハイライトの作り方など、
派手なキャスティングではない映画を、しかも実話をベースにした話を、ここまでしっかりした
映画に仕立てた技は、さすがにロン・ハワード、と言えるが、「標準以上の出来の熱い
友情映画」までの普通に面白い映画だった。やはり実話がベースだと評価は割り引きたくなる。

ケチをつけちゃったけど、映画自体は面白いです。ニキ・ラウダとジェームス・ハントが
何者かがわからなくても面白いと思う。事実、シネコンは若いおねいさんたちの姿も。
(実はF1フリークだったりしたかもね)

「死神の鼻をあかしてやる」という破天荒かつ天才肌のハント、「危険の確率は20%以上は
認めない」という理論派のニキ。対照的なF1パイロットの確執と友情を描いた。
ストーリーが単純なので、二人の友情が語られるシーンでは心が熱くなる。こうした構成は
ロン・ハワードの上手いところだ。 事実が劇的だけに、余計に単純化された友情が心に
響く。

実車(車載映像も)とVFXと記録映像巧みに織り交ぜて見せるレースシーンは迫力たっぷり。
またレースシーンでアップを多様する編集も、迫力にチカラを加えている。

オーストリア生まれでドイツ語を母国語とするニキを演じた俳優さんは存じ上げないが、
やけどのメイクも上々。明後日、ハントは最近はマイティー・ソーで知られる。あさって観に
行くけど。その他にもそんなに名の知れた俳優さんが出てなかったのも、ストーリーを際立た
せるのに役立っていたように感じた。 主役の二人は徹底的に個性を対極的に描き切るが
友情(戦友とも言えよう)という一点での交差する部分が非常に熱く描かれていてその脚本の
素晴らしさが、この映画を1級のものにしているといえる。お互いに自分の存在を好敵手
あってのこと、と認めているところが泣かせる。

ラストで本物が映されるが、好敵手ハントのいたマクラーレンに、ラウダはその後
フェラーリから移籍する。またハントは奔放に生きて45歳という若さで逝ってしまう。
駆け足で生き急いだ彼らしい人生。映画の中でニキも言うが「彼の死の知らせには
驚かなかったが、悲しかった」と。

F1にはそう詳しいわけではないが1976年頃のタイレルの6輪車とかジョン・プレイヤー・
スペシャルの塗装などは懐かしかったなあ。
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<ストーリー>
「フェラーリに乗る沈着冷静で隙のないレース運びをするニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)と、
マクラーレンに乗る奔放な性格ながら誰からも愛される天才型のジェームズ・ハント(クリス・
ヘムズワース)は、正反対の性格と走り方のため、常に比較され、衝突することもあった。

1976年、前年チャンピオンのラウダはトップを疾走していたが、ドイツ・ニュルブルクの
レース中にコントロールを失い壮絶な事故を起こす。大怪我を負ったラウダは生死の境を
さまよい再起不能かと思われたが、6週間後、まだ傷が治っていないものの彼は復帰。
そして迎えたシリーズ最終決戦の日本・富士スピードウェイ。ラウダとハントは互いに
ライバル以上のつながりを感じながらレースに臨む……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-02-09 15:15 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)