パール・ハーバー Pearl Harbor

●「パール・ハーバー Pearl Harbor」
2001 アメリカ Touchstone Pictures (presents),Jerry Bruckheimer Films.183min.
監督・製作:マイケル・ベイ  製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセイル、アレック・ボールドウィン、マコ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
「トランスフォーマー」のマイケル・ベイは大好きだけど、これはダメだなあ。多くの評価が
そうなので、今更私がこの時期に同じようなことを言うのは気が引けるが、このブログを
開設する前に一度鑑賞していて、大体のストーリーは理解してたのだが、改めて見ると
何を言いたかったのかよく分からない映画だ。基本は幼馴染が一人の女を巡るラブストーリー
なんだろう。あるいは間違いだらけ、時代考証をしたと思えない日本軍の描き方などは
コメディか?とも思わせる。ドゥーリットルのB25による空母発艦による日本爆撃が、
「報復」として描かたりもする。見どころは真珠湾攻撃の20分位にわたる戦闘シーンのみと
言える。太い筋は3つくらいあるのだが、歴史が動き始めるのは映画が始まって1時間ほど
経過してから。それまではベンとジョシュによるケイトを巡る三角関係を描く。故に
締りがない。だらだらとエピソードが、とっ散らかってしまう。

特に笑える(笑えない)のは日本軍の描き方。全く駄目だ。せっかく実機のゼロ戦を飛ばして
撮影していることがもったいない。これじゃあ、山本五十六を演じたマコが怒るはずだ。

基本アメリカマンセーな映画なんで、日本人の描き方が粗雑なんだが、ハワイにおける
日系人のありようなども加えたら厚みが多少は出たのじゃないかと思うのだが、まあ
そういう発想はあったとしても入れない映画だったのだろうな。

真珠湾攻撃を描いた映画ならば「トラ・トラ・トラ」の方がよほどうまく描けていると思う。
いやいや、これはラブストーリーなんだから比べちゃいかんのだけれどね。
ラジー賞作品賞を始め主要部門にノミネートされたのだから、アメリカでもダメな映画と
見られていたのだろう。(音響とかはオスカーノミニーだったけど)

やっぱりマイケル・ベイはトランスフォーマーみたいな映画を作っている方がいい。
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<ストーリー>
「テネシー州の農業地帯で兄弟同然に育ったレイフ(ベン・アフレック)とダニー(ジョシュ・
ハートネット)は、米国陸軍航空隊の精鋭パイロット。やがて二人は、美しく勇敢な看護婦
イヴリン(ケイト・ベッキンセール)と巡り合い、彼女とレイフは激しい恋におちる。

だが世界に戦火が広がる中、理想に燃えるレイフは中立国の志願兵で組織されたイーグル
飛行隊に参加し、生死をかけて英国へと旅立つ。傷心のイヴリンとダニーはハワイ・オアフ島の
パール・ハーバーに転属になる。
戦争などとは無縁のような南の楽園で、イヴリンはレイフを待ち続け、ダニーはイヴリンの心の
支えとなった。やがてレイフも戻ってくる。
しかし1941年12月7日、日曜日。日本軍の奇襲攻撃により、パール・ハーバーは瞬時にして
戦火に包まれた。3人は助かったが、多くの仲間たちが死んだ。そしてついに米国が参戦。
レイフとダニーは東京を攻撃する隊に参加し、やがてダニーは戦死。生き残ったレイフは、
イヴリンと愛を育んでいくのだった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-02-14 23:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)