彼女はパートタイムトラベラー Safety Not Guaranteed

●「彼女はパートタイムトラベラー Safety Not Guaranteed」
2012 アメリカ Big Beach Films,Duplass Brothers Productions.86min.
監督:コリン・ゴレヴォロウ
出演:オーブリー・プラザ、マーク・デュプラス、ジェイク・ジョンソン、カラン・ソーニー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本では劇場未公開だったのだが、本国では制作費の5倍ほどの興行収入を上げた
作品。なんだか訳が分かったような分からないような不思議な作品。ラストも人を食った
仕上がりだんだけど、なんか憎めずに最後まで観てしまった。短い作品だし。

ストーリーも単純なのだが、タイムマシーンを作っちゃう男の背景が一切語られない
ので、どういう能力があってタイムマシーンなんか作れちゃったわけ?って
思うし、出来上がっていた船型の装置は、漫画みたいにチャチなのだ。
まあ、ファンタジーなのだろう。お笑いの要素もあって、するすると観られてしまう。

知っている出演者は誰もいなかった。主人公の女性はアメリカのベッキーみたいで
三白眼で美人とは決して言えないし、発明男も普通のご面相。そのあたりの
普通さ具合が心地いいのかもしれない。

結局2001年に戻るわけだ。作った男はかつて別れた女性との間をやり直した
かったのだけど、止めにして「彼女にため」に2001年に戻ることにしたのだが、
そこに彼女の何があったんだっけ?母が殺された、といのはウソだし、両親の離婚を
止めたい、というのもウソなんだよね。
シリアスなようなコメディのようなラブコメのようなSFのような不思議な作品だ。
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<ストーリー>
舞台はシアトル。そこの雑誌記者ジェフは、編集長から面白いネタはないか、と
会議で問われ、新聞で見つけた「タイムマシンで過去に行く同行者を募る」と
いう記事が面白そうだと発言。取り上げられて調べてこいと言われる。そこで
インターンのダリアスとアーナウの二人を連れて調査をすることに。

彼が指定した私書箱の前で張り込むと、一人の男がおんぼろのフェアレディに
載って現れる。さっそく後を付ける。ダリアスは彼が食品のアウトレット店の店員を
していること、名前がケネスということを突き止める。
まずは記者が自宅に乗り込むが、断られる。次にダリアスが乗り込んであれこれウソを言って
彼に気に入られ、やれ銃の訓練だの格闘の訓練だのを一緒にさせられる。
また機械に必要だ、というので某研究所へ忍び込み部品みたいなものを盗み出す
手助けもさせられる。ケネスをスパイじゃないかと狙っている政府機関の男たちが
見張っている。

記者の男は昔の彼女といい中になりたいばっかりで仕事はそっちのけ。しかし
いいところまで行き、男が真面目になって一緒に暮らそうみたいなことを言うが
過去に一度振られている女は首を縦に振らない。怒った男はその女の元を去る。

一方、ケネスに相棒と認められたダリアスだったが、雑誌社が調べると彼が
死んだといっていた元カノは生きていた。ダリアスが会いに行くと、当時彼は
彼氏という認識はなく、ボブという今の夫と付き合い始めたところ、ボブの家に
クルマで突っ込んだという。ケネスの言っている事と逆だ。

ケネスに惹かれていくダリアスだったが、なんでそんなウソをつくのか、やはり
オカシイ人じゃないのか、と疑う。ケネスを監視する政府エージェントも、ダリアスに
ケネスはスパイじゃないか、と忠告するのだった。真偽を訪ねるべく自宅に行くと、
今夕5時に出発する、という。スパイと元カノが生きていることを問い詰めると
そこに記者とアーナウが飛び込んできて、監視エージェントが来ている、と
忠告に来た。そこでケネスはダリアスが雑誌記者であること知り、愕然とし、逃げて
しまった。

後を追うと、森の湖の中に一艘の船が浮かんでいて、何やら装置が積んである。
ダリアス、記者とアーナウも追いつき、エージェントもやってきた。ダリアスは
ケネスに付いていくことに決めた。そして閃光が走る中、ケネスは「君のために
行くよ」というとスイッチを入れた。船は光に包まれて消えてしまった。
タイムマシンは本当だったのだ・・・。(帰ってこれるのか?)

原題は新聞広告のコピーで「安全は保障しません」という言葉から。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-02-17 23:00 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)