マリー、もうひとつの人生 La vie d'une autre

●「マリー・もうひとつの人生 La vie d'une autre」
2012 フランス・ルクセンブルグ・ベルギー Dialogues Films,and others.98min.
監督:シルヴィー・テステュー
出演:ジュリエット・ビノシュ、マチュー・カソヴィッツ、オーレ・アッティカ、フランソワ・ベルレアン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本未公開。WOWOWの「ジャパンプレミア」で鑑賞。よくあるタイムスリップものだが、
脚本がなかなかうまく出来ていて面白く観た。オチをどうつけるつもりだろう、夢オチだったら
許せない、などと経過を見守っていたが、最後はまあ夢でもいいか、と思わせるような
いかにもフレンチっぽいホンワカした余韻を多いに残した終わり方だった。

一目ぼれした青年の一夜を共にし、目覚めてみたら15年もの未来で目が覚めたマリー。
その記憶のない期間自分がどうなってきたのか全く分からない中を手探りで失われた
15年を探り出す。
投資会社の女帝と呼ばれ成功者となっているらしいが、どうやら嫌な女になっているらしい。
あれだけ愛し合って結婚したのだろう、漫画家ポールとは自分から離婚を言い出している
らしい。会社の役員に自分の愛人がいるらしい、ポールにも出版社の愛人がいるらしい、
15年前に介護状態になった父はすでに亡くなり今や別の男と暮らしている母と裁判沙汰に
なっているらしい、5歳のこまっしゃくれた男の子がいて、家のことは家政婦と、シッターに
任せっぱなしにしているらしい。親友の結婚式をすっぽかし以来絶交状態になっている
らしい・・・。etc。

仕事に目覚め、その世界で名を挙げ、功をなし、大金も得ていたが、どうやら自分は幸せとは
言いにくい状態であることが分かってくる。本来の自分はこんなんじゃなかったはずだ。
いましも別れてしまいそうな、最愛のポールに今の自分は本当の自分じゃない、昔の
自分を愛して欲しい、と必死で訴えるのだが、最初「変になったんじゃないか」と思っていた
ポールも次第にマリーの心の変化を感じるようになる。

15年前にはユーロもなく、クルマはリモコンでドアが開かず、携帯も無く、オバマって
誰?という状態。しかしマリーは結構強い心でタイムスリップした世界に挑んでいく。
そのあたりに多少の無理を感じるが、ある種のファンタジーなので苦にならず却って
微笑ましく映る。15年後の今を必死になって生きようとするビノシュの演技が大いにそれを
助けているといえる。
ただ、41歳になったビノシュが自分の姿を鏡でみて愕然とするのはいいのだが、その前の
15年前26歳の彼女の姿は、ちょいと無理があるなあ。。。

遂にポールはマリーが出会ったころの純真な女性に戻ったことを確信し、二人はまた
元の愛情に包まれるのだった。ベッドの中のシーンで終わっていくのだが、まあ、これで
目が覚めたら15年前に戻っていて、今のは全部夢だった、と言われてもそれはそれで
観る人に任せればいい、と感じた。私は戻らずにポールの愛情を勝ち得て、女帝のまま
やりきるんじゃないか、と見ましたが・・・。
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by jazzyoba0083 | 2014-03-15 22:50 | 洋画=ま行 | Comments(0)