マーニー Marnie

●「マーニー Marnie」
1964 アメリカ Universal Pictures.129min.
監督・製作:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ショーン・コネリー、ティッピー・ヘドレン、マーティン・ガベル、ダイアン・ベイカー、ブルース・ダーン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
久し振りのヒッチコック作品。ショーン・コネリーは本作製作と同じ年にボンドシリーズ
第三作「ゴールドフィンガー」に登場、片や、ヒッチコックに見いだされたカトリーヌ・
ドヌーブ似(個人の意見)の美人、ティッピー・ヘドレンは前年に名作「鳥」でデビューした
ばかりの新人。ちなみに、ティッピーの娘がメラニー・グリフィス(今の旦那はアントニオ・
バンデラス)であったりする。お母さんの面影あるなあ。

閑話休題。本作の怖さはヒッチコックお得意のサイコスリラーであり、幼いころのトラウマ
から男性を愛せなくなり、盗癖がついてしまった悲劇の女性と、彼女を暖かく見守る
男を描いている。カメラワークなどいささかの古臭さはある一方で俯瞰を使った構成などは
上手い処理だなあとも思ったり。 ショーン・コネリーはどうもボンドにイメージが強くて。
逆にティッピーは美人なんだが、まだ2作目の映画で危なっかしさがまた映画の主人公の
危なさと重なって良かったと思う。なぜマーニーは赤に反応してしまうのだろうか、とか
盗癖はどう解決されていくのか、補償弁償は?警察送り?などなど最後はどうなるのだろう、
と気をもませつつ引っ張るのはヒッチコックの上手いところ。ただ、ショーン・コネリーが簡単に
マニーに恋に落ち過ぎかなあ、(まあ一目惚れなんだろうけど)という気がした。ただ彼の
作品中のマーニーに対する献身振りは良かったんじゃないかな。それとふてぶてしさとか
弱さを同時に演じなくてはならなかったティッピーだが、よく応えていた。ラストあたりの少女期
への退行現象などは観ていてちょっと痛々しかったけどね。最初ヒッチコックはマーニーの役を
グレイス・ケリーに頼んだのだそうだが断られたとか・・。
それとちょっと時間が長かった。風景といいイギリスの匂いがする映画でしたね。

本業の仕事をほとんどせずマーニーとの間に結構なお金(盗んだ金の弁償も含め)を使った
ショーン・コネリー、よほど会社経営にゆとりがあるのだろなあ。何を作っているのか分からな
かったけれど。
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<ストーリー>
R社にマーニー(ティッピー・ヘドレン)と名のる女が求職に応募した。面接したマーク
(ショーン・コネリー)は彼女が金庫泥棒であることを見破っていたが、彼女にひかれる
まま、雇うことにした。
やがて機会が訪れると、彼女は金庫から紙幣を盗み出し、いつものように遠い田舎の
農場に逃げた。だが、事情を見抜いていたマークが駆けつけていた。彼は彼女の盗癖を
彼女も意識しない隠れた原因だと考えていた。
彼は衝動的に彼女と結婚しようと決意した。2人は新婚旅行に出かけたが、彼が花嫁を
抱擁しようとすると、異常なおびえをみせて彼を避け、彼のどのような愛情の表現に対し
ても、身体を縮めてしりごみした。

旅行から帰った2人は外見上は夫婦らしく暮らしたが、実際は別々の寝室で過ごしていた。
そのうち、マーニーは彼女の過去のことを少しずつ喋りはじめた。過去5回ほど金庫破りを
していて、5万ドルを盗んでいた。その後も色々いやな事が起こり、彼女はマークと別れ
ようと決心した。彼女は先ず彼の事務所へ行った。金庫を開けたとき、彼がそばに来ていた。

いよいよ、彼女は彼を母親のバーニス(ルイス・レタム)に会わせねばならないことを悟った。
バーニスとの会見で、マーニーの常軌を逸した行動の謎が解けてきた。バーニスは昔娼婦だった。
マーニーが5歳の時、母親にいたずらした水夫を夢中で殺してしまった。以後、母親はその件を
秘密にし、マーニーには男を遠ざけて育てた。
マーニーは母親に対して何事かわけのわからない特別の恩を感じていたらしく、そのために
盗みを働き、母親に貢いでいたというわけだった。マーニーは初めて自分の行動を支配して
いた無意識の動機をさとり、自己破壊の精神衝撃から解放され、マークとの再出発の自信を
とり戻した。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-03-26 23:25 | 洋画=ま行 | Comments(0)