華麗なるギャツビー('12) The Great Gatsby

●「華麗なるギャツビー('12) The Great Gatsby」
2012 アメリカ Warner Bros., Village Roadshow Pictures.142min.
監督・脚本:バズ・ラーマン
出演:レイナルド・ディカプリオ、トビー・マクガイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン他
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<2012年度アカデミー賞美術、衣装デザイン各賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
原作も読んだし、ロバート・レッドフォード版も観ている。しかし、本作は1920年代のアメリカの
雰囲気をCGも多用して表現。衣装やセットも凝っていて、プロダクションデザインとしては
良かったと思う。しかし、ジャズエイジだったりフラッパーの世の中の雰囲気は今ひとつな
感じもあった。個人的には、身も蓋もないのだが、原作より本作の方がストーリーが伝わってきた。

ディカプリオのギャツビーは、レッドフォードより原作の雰囲気に合っていたと思う。トビーもまた。
デイジーのキャリー・マリガン、綺麗な女優さんで儚げな雰囲気はいいのだが、顔が現代的な
面、ミワ・ファーローのレッドフォード版の方が、フラッパーな感じが出ていたのではないか。
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第一次世界大戦が終わり、禁酒法時代、狂乱の株高、ある種のバブル、ここから29年の
ブラックマンデーまでの世の中の雰囲気を背景に、謎の男、ギャツビーという男の生き様が
隣に住むようになった証券会社社員、ニック・キャラウェイ(トビー)によって語られていく。
本作は原作に充実に話が進んでいく。本を読むより明解にギャツビーの出自と現在に至る
までの「危ない稼業」に手を染めつつ巨額の富を獲得した様が映像で語られ、分かり易い。

本当は貧民の子ギャツビーは、戦争に出て武勲を上げ、あるパーティーでデイジーと出会う。
一目ぼれしたギャツビーは、すべてはデイジーの愛を獲得するため5年間、金を貯めに貯めた。
そして大金持になって、再びデイジーの前に現れるのだが、その時にデイジーはすでにこれも
富豪のトム・ブキャナンと結婚してしまっていたのだ。

ギャツビーはデイジーの心が変わっていないことを確かめ、なんとかトムと別れさせ自分と
結婚する方策を練っていた。トムはトムで、デイジーという妻がありながら、自動車整備工の
妻と不倫関係ももっていたのだった。 果たしてギャツビーはデイジーを再び自分の元に
連れ戻すことが出来るのか、というところが映画のハイライトになるわけだ。

結局デイジーの口からは「トムも愛していたし、ギャツビーも愛している」「過去は取り戻せない」
とギャツビーとの距離を置くようになる。しかしギャツビーは「過去は取り戻せる」と譲らない。
そこから事件は起きるのだが・・・。

男の未練と、女の割り切り。原作者フィッツジェラルドの個性・人生の投影のように見えた。
あの時代のスノッブ的な演出はレッドフォード版の方が上手く出いてたかな。ただ、一見
強そうに見えるギャツビーの、実は孤独で寂しがり屋の側面をディカプリオは好演していたと
思う。ちょっと美術がゴテゴテ過ぎたかなあ、という恨みも残った。また、ニックはギャツビーの
自伝的小説を書くのだが、最後のギャツビーとタイトルをタイプし、直後に、ペンで
The Greatと書き入れるところもいい演出だった。黄色いデューセンバーグは綺麗なクルマだった。
あの時代をよく表しているガジェットだ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
F・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」を『ムーラン・ルージュ』の
バズ・ラーマン監督が、レオナルド・ディカプリオを主演に迎え、独自の解釈で映画化した
ラブストーリー。
ある日突然、人々の前に現れたミステリアスな大富豪ギャツビーの知られざる過去と、
上流階級の女性との禁じられた愛が描かれる。

ニューヨークの郊外、ロングアイランドのウェストエッグにあるその大邸宅では毎夜、
豪華絢爛な饗宴が繰り広げられていた。近隣から、ニューヨークから着飾った大勢の
男女が訪れ、軽快な音楽に合せてダンスを踊り、シャンペンが何本も抜かれ、何人もの
コックが大量のご馳走を作り、給仕達が忙しく、大広間、芝生の庭、プールの回りを
駆け回っていた。
ニック・キャラウエイはある夜その喧騒が静まった静寂の中、じっと佇み、海の向こうの
緑色のランプを見つめる男を見かける。その男はギャツビー、かつての恋人デイジーに
再会するために盛大なパーテイを毎夜繰り返していた。

数年前、大富豪の娘であるデイジーと軍人のギャツビーは愛し合うようになるが、
ギャツビーは戦場に行き、帰ってきても無一文の貧乏青年。デイジーはギャツビーをあきらめ、
大金持ちのトム・ブキャナンと結婚してしまう。1920年代の繁栄するアメリカの中でギャツビー
は成功を納め巨万の富みを得て、デイジーの愛を取り戻そうとする。

ギャツビーはニック・キャラウエイの手助けによりデイジーとの再会を果たす。夫への愛が
冷めていたデイジーも過去の愛を思い起こしていく。デイジーの愛を再度得たギャツビーは
トムと別れることを望むが、デイジーは決心がつかず、ギャツビーとトムの口論に取り乱し、
部屋を飛び出す。後を追うギャツビー。その帰り道に事故が起きる。愛のため自分を犠牲に
することを厭わないギャツビーだったが、悲劇は事故だけでは終わらず、思わぬ方向へと
展開していく。果たしてギャツビーの思いは遂げられるのだろうか。(wikipedia)

この映画の詳細はこちらまで。

レッドフォード版鑑賞時の感想はこちらをご一読ください。
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by jazzyoba0083 | 2014-04-21 23:10 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)