バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版> Out of Rosenheim  

●「バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版> Out of Rosenheim 」
1987 西ドイツ Bayerischer Rundfunk (BR),Hessischer Rundfunk (HR) 108min.
監督・脚本・製作:パーシー・アドロン
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、ジャック・パランス、CCH・パウンダー、クリスティーネ・カウフマン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
今頃観てます。(苦笑) この手のある種の観念的映画は個人的には不得意とするところ
ですが(ウッディ・アレンは別)だが、本作は、なんでか知らないけど、とても心地よく観終わ
った。どこが良いかといわれると表現するのが難しいタイプの映画である。でも好きですね。

ドイツのローゼンハイムから来たおデブさんの女性がカリフォルニアのモハーベ砂漠の
カフェでマジックを披露して大活躍。カフェの隣のキャンピングカーで暮らすおじいさんとも
仲良くなり、画のモデルも務めたり。
彼女のお蔭でカフェは大繁盛。ベガスを超えた、とかトラックの運ちゃんに言われる。
さびれたカフェの立て直した彼女だったが、滞在ビザが切れて、帰国。カフェはまたさびれた。
しかし、彼女は帰ってきた。そしておじいちゃんのプロポーズを受ける・・・。という話。

そこにカフェの女主人、そして出て行った旦那、モーテルもやっているのでそこに滞在する
女刺青師、そして隣のキャンピングカーの爺さんらが織りなす人間模様。
ある種の群像ドラマでもあるのだが、話の組み立てが夢を観ているようで、また主題歌の
「コーリング・ユー」が映像に大変マッチしていて、独特の雰囲気を醸し出す。
2時間弱の砂漠の不思議な夢物語が心地よい。基本的には悪い人が出てこないし、何か
映画を観ていると暖かい気分になれるのだ。未知の人間が未知の世界で人々との絆を
紡いでいく様が時代を「時代」を乗り越えて訴える。特にカフェの女主人と主人公のおデブ
おばさんとの繋がりが、心を打つ。人生って悪くないね、という感じか。
「心を溶かす映画」と言いたい。

オリジナル版を観ていないので、一度見てみたい。エバーグリーンな逸品だと思う。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「うら寂れた砂漠のモーテル“バグダッド・カフェ”にやって来た一人の女性と、彼女をめぐる
人々との交流を細やかに描いてゆく。
製作・脚本はパーシー&エレオノーレ・アドロン、監督は「シュガー・ベイビー」のパーシー・アドロン、
撮影はベルント・ハインル、音楽はボブ・テルソンが担当。
出演は「シュガー・ベイビー」のマリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、ジャック・パランスほか。
製作20周年を記念してパーシー・アドロン監督自らが再編集、色と構図を新たに調整し直した
ニュー・ディレクターズ・カット版。

ミュンヘン郊外の田舎町、ローゼンハイムから観光旅行にやってきたミュンヒグシュテットナー
夫妻は、ディズニーランドからラスヴェガスの道中で夫婦喧嘩になってしまい、夫(ハンス・
シュタードルバウアー)と別れ車を降りたジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、重い
トランクを提げてあてどもなく歩き出した。

やっとの思いでたどりついた、さびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド“バグダッド・カフェ”
で部屋を借りようとするジャスミンに、女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)は不機嫌な
迷惑そうな表情を隠そうとしない。いつも昼寝ばかりしているバーテン(ジョージ・アキラー)、
自分の赤ん坊の面倒も見ずに一日中ピアノばかり弾いているサルJr(ダロン・フラッグ)、
ハネッカエリ娘のフィリス(モニカ・カローン)達に始終腹を立てているブレンダは、たった今
ノロマな亭主サル(G・スモーキー・キャンベル)を追い出したばかりだったのだ。

トラック野郎相手の女刺青師デビー(クリスティーネ・カウフマン)、ハリウッドから流れて
きたカウボーイ気取りの画家ルーディ(ジャック・パランス)、そしてヒッチハイカーの
エリック(アラン・S・クレイグ)と、客も奇妙なのばかり……。

やがてブレンダは、この薄気味悪い大女ジャスミンを追いだそうと躍起になるが、彼女の
怒りが爆発するのは、ブレンダの留守中にジャスミンがモーテルの大掃除をしてしまったこと。
しかしその頃から、サルJrとフェリスがいつしか失くしていた包容力を求め、ジャスミンの
部屋をしばしば訪ね、また彼女の柔和な人柄と笑顔に魅かれたルーディは、絵のモデルに、
とジャスミンを口説き始める。そしてブレンダは、ある朝カフェの客相手に手品を披露し始めた
ジャスミン目当てに客が“バグダッド・カフェ”にやって来るのに、次第に表情をやわらげてゆく
のだった。

しかし、すっかりカフェの一員となったジャスミンに、保安官(アペサナクワット)は、ビザの期限
切れと、労働許可証の不所持を理由に、西ドイツへの帰国を命じるのだった。数カ月後、
ジャスミンは“バグダッド・カフェ”に戻ってきた。歓喜で彼女を温かく迎えるブレンダたち。
そしてそんなジャスミンに、ルーディはプロポーズする。そして勿論、ジャスミンはそれを受諾
するのだった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2014-04-28 23:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)