バレット Bullet to the Head

●「バレット Bullet to the Head」
2012 アメリカ Dark Castle Entertainment,IM Global,After Dark Films.92min.
監督:ウォルター・ヒル
出演:シルベスター・スタローン、サン・カン、サラ・シャヒ、ジェイソン・モモア、
    アドウェール・アキノエ=アグバエ 、クリスチャン・スレイター他
バレット Bullet to the Head_e0040938_154477.jpg

<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
アメリカのお年寄り俳優さん、みんな頑張っているなあ。先日シュワちゃんの作品を観た
直後ではあるが、今度はスタローン。相変わらずの鉄人ぶりで、お歳に似合わない肉体は
鍛えているんだな、ということは判る。

映画の楽しみ方というのはいろいろあるし、評価軸も十人十色だから、ドンパチ、ドッカン+
肉弾戦が好きな人には楽しめるでしょう。しかし、ストーリー、人物の性格描写、関係描写と
なると、まったく弱い。設定もありがちだが、そういうところを難しくすると、「痛快アクション」
映画にはなり辛くなっちゃうし。 ウォーター・ヒルだから、と思って観たのだが、映像とか
編集とかは凝っているのだけど・・・。出来上がりは私には残念なものだった。

スタローンはめちゃくちゃ非情な暗殺者、と思いきや女子どもは殺さない、とか共同して
仕事に当たらなくちゃならなくなった韓国系刑事と変な友情が芽生えちゃったり、よく分からん
性格。その韓国系デカもドジなのか凄いのかよく分からんし、しまいにゃ、スタローンが
育ての親である刺青師の女と結婚をにおわすあたりもよく分からん。いったい人をあっさり
殺してしまう人間に、親心とか、友情とかを感じることが出来るのかなあ。
それに比べ、敵対するギャングの殺し屋は、殺伐たる殺人マシーンなのだが、それでいい、
と思っていたら、最後のタイマンで、なぜか銃を捨てて、消防用の斧で戦い始めるし。
最後は韓国系デカの銃弾にあっさりと斃れるのだけれど。その殺人マシン男も、黒人の足の
悪い黒幕をあっさり殺し過ぎだしなあ。 まあ、単純ですっきりするっていえばそうなんだけど
それじゃあ、映画にならんだろ、と突っ込みたくもなるのだ。
片方の主役であった韓国系デカのサン・カンも、なんだかインパクトに欠けた。

まあ1時間半の作品なので、ヒマな時に時間つぶしに観るにはいいかも。
バレット Bullet to the Head_e0040938_1552554.jpg

<ストーリー>
海兵隊員から闇の世界に身を落とし、殺し屋を生業としてきたジミー・ボノモ(シルヴェスター・
スタローン)。逮捕されること26回、有罪となること2回。力を頼りに生きてきた彼が唯一心を
許していた相棒の復讐をするために、まだ若く頑なに己の正義を貫く刑事のテイラー」
(サン・カン)とタッグを組むことにする。殺し屋と刑事という異色な組み合わせの前に、警察や
マフィアといった街のありとあらゆる組織が立ちはだかり、さらには怪物的な凶暴性を持つ
ヒットマン、キーガン(ジェイソン・モモア)が待ち構えていた……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-06-16 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)