ゴジラ Godzilla

●「ゴジラ Godzilla」
2014 アメリカ Warner Bros.,Legendary Pictures.124min.
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ヒットしているようですね。今日のシネコンでも結構な入りでした。まあ封切られて
数日ですし、夏休みの日曜だから、これで入ってなかったら目も当てられないという
ことでしょうけど、本国でもヒットしているので、ご同慶の至りです。

この「ゴジラ」映画は、なまじ日本でコメントすると、その「道」の専門家から文句を
言われそうなので、なまなかなことは言えません。でも、私はオリジナルのゴジラを
リアルタイムで見てますからね。

さて、エメリッヒ版の爬虫類で、ハリウッドで作るゴジラはイカン!ということになって
本作が更に注目されたわけですな。そういう点からすれば、円谷版ゴジラの精神は
しっかり受け継いでできていたので、うるさがたからもそのあたりの文句は出ないと
思います。 日本人が考えるゴジラ映画になっていたと思います。
でも、心からスッキリするのか、といわれると、個人的にはそうでもない、と感じました。
なんか、こう盛り上がりが無いんですよねえ。全般は説明が長くて眠いし、渡辺謙さんは
全然活躍しないし、ゴジラは出てこないし。さすがにラスト近くのゴジラ対ムートーとの
戦いは見応えがありましたが、それさえ、最前にみた「パシフィック・リム」や「マン・オブ
・スチール」のVFXからすれば、どうってことはない。ああそうそう、3Dで観る必要も
あまり感じなかったですよ。
私にしてみれば、普通に面白いゴジラ映画だった、というところ止まり。
一番のカタルシスは、封印してしまったかと思われた「放射熱線」を使い、最後の
ムートーの口をがぱっし開て、その中に放射、ムートーの首をもぎ取るところかな。
全体として説明と伏線が長すぎという感じがしました。

本論に入るまでのエピローグが長くて(約1時間)、その辺り眠くて眠くて。
ゴジラが出てくるまでにえらく時間がかかるんだもの。活劇として如何か、と思いましたよ。
この映画、娯楽活劇ですよね?エンタテインメントですよね?まさか間違っても「思索」を
全面に出した映画じゃないですよね?もちろん円谷監督がオリジナルを作った時の
要である、「反核」というメッセージ性は娯楽に埋め込まれている、という重要な側面は
ありましょうが。バットマンがダークナイトになっていったような変化を私はゴジラに
望みませんよ。ゴジラはヒールであり、かつすべてが終わってみれば人類に味方していた
んだな、ということが分かる、という「ゴジラ方式」からすれば外れてない映画ではあります。

いろいろ言いましたが、面白く無いのか?といわれれば「面白い」ですよ。私のこれを
読んで、行くのをやめることはないです。というか観に行って楽しんでください。
最後っぺになりますが、登場人物のキャラが全然目立ってなかったというのも珍しい
映画。ビノシュも早々に死んじゃうし、謙さんの影も薄いし。それだけゴジラが主役だったと
ことなんだろうけど、活躍は最後の30分だけですから・・・。残念! でも続編が決定している
そうですね。ま、観に行くだろうけど。
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この映画のストーリーや詳細はこちらのwikipediaを参照ください。
by jazzyoba0083 | 2014-07-27 14:20 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)