スター・トレック イントゥ・ダークネス Star Treck Into Dankness

●「スター・トレック イントゥ・ザ・ダークネス Star Treck Into Darkness」
2013Paramount Pictures,Skydance Productions,Bad Robot.132min.
監督・製作:J・J エイブラムス
出演:クリス・パイン、ザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・チョー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
これはシネコンで3Dで観たかったなあ。なんで止めちゃったんだろう。いまさら後悔。
J・J・エイブラムズは監督としては5本くらいしか作っておらず、総指揮とか脚本が多い人
なんだが、本作は、VFXの出来も含め、SF宇宙ものとして高い評価でいいのではないか。

まず、物語の設定が分かりやすく、ワクワク感や緊張感、友情、恋愛、など、本来の
スタートレック・シリーズが持っていた良い意味でのプリミティブな興奮や感動をきちんと
トレース出来ていて、鑑賞後のカタルシスも含めとてもうまく纏められていたと感じた。

VFXの出来は素晴らしく、見ごたえ十分。ただ、ワープの時の光のひもみたいな効果と
ちょっとやり過ぎの感がある地球の未来都市の光景は個人的にはあまり好みでは
無かった。映像として一番迫力があったのが、ラスト近く、傷だらけのマーカス提督の
戦艦がサンフランシスコ湾に突っこんでくるところで、アルカトラズ島を削り市内に
突っこんでいくところは当たり前な感じだが、その前の、まるで実写じゃないかと見える
間もなく突っ込んでくる戦艦を捉えたワンカットが、ニュースフィルムのような緊迫感に
溢れたものであったのだ。ちょっとしたことなのだが、作品に強力なインパクトを与えて
いた。

さて、今回の物語は、火山の星の活動を止めに行ったスポックを規律を無視して助けた
カークについて、相変わらず理詰でせまるスポック。結局カークはこの事件でエンタープライズ
の船長を外され、スポックもほかの船に異動となってしまう。
しかし、そんなおり、惑星連邦戦闘艦隊の資料保管庫が爆破され多数の犠牲者が出るという
事件が起き、艦隊の首脳が一堂に会して、ジョン・ハリソンという男を探して抹殺する相談をし
ていた。
そこをまさに ハリソンが操縦する戦闘機が襲ってきたのだ。その戦闘でカークたちが尊敬する
パイク提督が死んでしまう。

ハリソンはクリンゴン支配下の無人星に逃げ込んだため、マーカス提督は、カークらに
特殊な魚雷を搭載させたエンタープライズで、彼を抹殺するように命令を受け出発する。
いきなり乗り込んできたエンタープライズに驚くクリンゴン星人がが、言葉が分かる
ウフーラが説得していると、なんとハリソンがクリンゴン星人たちを殺しに登場、あばれ
まくり、相当のクリンゴン星人を殺してしまった。カークたちはハリソンを追い詰める。
彼はエンタープライズに72台の新型魚雷が搭載されている、と聞くとあっさり投降し、
逮捕されてしまう。

本作はこのハリソンと魚雷がキーポイントになっている。彼はワープがなかったころに
地球防衛のために作られた超人で300歳。72台の魚雷には爆発物ではなく、冷凍
状態の超人の部下が入っていたのだった。
このあたり、やや話がややこしいのだが、クリンゴンと戦争したいばっかりのマーカス
提督の陰謀と、ハリソンと魚雷の秘密が重なり合って、カークらUSSエンタープライズに
危機が迫る。(マーカス提督の娘がエンタープライズに兵器化学者として乗っっていたりも
する)

結局マーカス提督はハリソンに殺され、新型魚雷の搭載に反対して下船させられていた
スコッティがマーカス提督艦に乗り込んで隠れていて、力を合わせることになったカークと
ハリソンをマーカス提督艦に送り込む。しかし、ハリソンはそこで裏切るのだ。72体の
部下を渡せと。しかしスコティとスポックらは冷凍体を取りだし、中にスキャンされない
爆弾をしかけて転送、ハリソンが乗り込む戦闘艦は爆発してしまう。間一髪でカークらは
エンタープライズに戻る。しかしエンタープライズのメインコアがずれてしまい、カークは
致死的放射能のあるメインコアを蹴って調整、動力が戻り、地球に帰ることが出来たのだ。
しかし、ハリソンの乗った艦はサンフランシスコ近くに墜落し、ハリソンは逃げる。スポックが
追う。ウフーラが助けに来る。
そのころドクター・マッコイが、ハリソンの血液は不死の効果がある、ということでスポックは
ハリソンを生きて捉える。一度は絶命したカークが生き返るのだった。
エンタープライズは再建され、再びあのメンバーで5年間の宇宙探査の旅に出かけたのだった。
そしてハリソンはまた冷凍されたのだった。(このあたり続編の匂いプンプンだな)

ストーリーの詳しいところはリンク先をお読みいただきたいが、本作は、スタートレックを、
テレビシリーズから見ていた人、また本作を初めて見た人にもスタートレックの思想が
よく注入されていたと感じた。カークとスポックの友情と確執や、いつものメンバーの活躍と
友情。正義が勝つカタルシス。
最初のロンドンでの文書保管庫爆破事件の背景にあるハリソンの血液の不死性の伏線、
敵となるマーカス提督の娘の登場、スポックとウフーラの恋物語、スコティの顛末、そして
やはり特にハリソン=カーンの存在。かれの存在は悪なのか善なのか、悲劇なのか
未来への光なのかないまぜになった不思議なポジションがとても魅力的だった。
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Space...the final frontier.
These are the voyages of the Starship Enterprise.
Its five-year mission : to explore new worlds,
to seek out new life and new civilization,
to boldly go where no man has gone before...

 宇宙――それは人類に残された最後の開拓地である。
そこには人類の想像を絶する新しい文明、
新しい生命が待ち受けているに違いない。

これは、人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った
宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の脅威に満ちた物語である。
(テレビ版「宇宙大作戦」オープニングナレーションより)

ということは、本作の映画で語られる5年の探査の旅というのはここが始まり、
ということになるのかな?

この映画の詳細は
こちら
まで。
ストーリーの詳細はこちらのwikipediaをご覧ください。


 
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by jazzyoba0083 | 2014-08-04 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)