ザ・ディープ Djúpið

●「ザ・ディープ Djúpið」
2012 アイスランド 95min.
監督・脚本:バルタザール・コルマウクル
出演:オラフル・ダッリ・オラフソン、ヨハン・G・ヨハンソン、スロストゥル・レオ・グンナルソン他
e0040938_15131468.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
アイスランドの映画というものは、あまり見た記憶がないない。アイスランド語は
聞いていても、字を見ても全く判らない。寒い国、デフォルトの国、という印象しか
ないが、本作も、寒い(出来がじゃなくて映像が表す体温的なもの)のだ。

実際に起きた漁船の沈没事故をベースに作られているが、話は極めて単純で
ウィンチを引っ掛けたか何かで船が傾きそのまま沈没、乗組員数人は脱出するが
寒さの中で、次々に絶命、しかし主人公一人だけは6時間を泳ぎ切り、奇跡の
生還を果たす。極寒の海に落ちた人間は30分と行きられないのにどうしたことかと
ロンドンで研究の材料になるのだが、よくわからない。
彼は帰国してまた漁にでるのだった・・・。というもの。

主人公の男は確かにデブで皮下脂肪はアザラシ並らしいが、確か気温マイナス5度、
海水温5度という、彼の救出後海軍のボランティアで実施したテストでは、鍛えた
軍人でも20分と持たないのだ。そんな海を6時間泳ぎ切り、雪の岩道を足を切りながら
2時間あるいた男。幸い波も穏やかで、泳ぐには都合が良かったが、体力と気力が
なければ、いくら奇跡の男とはいえ、諦めてしまうのではないか。

観ていると彼はかもめと話したり、独り言を言ったりと、悲壮感があまり感じられない。
2隻ほど近くを漁船が通るが気がついてもらえない。それでも、彼には絶望感やら
悲壮感はあまり見えない。その楽天的な性格も生還に寄与していたに違いない。
普通なら、まわりで仲間が次々と亡くなり、孤独、夜、寒さ、という環境の中で絶望し
パニックになっていくのだろう。主人公には悪いけど、物事を深刻にしか捉えられない
人間はそうでない人間より、いざとなると不利になることもあるということだ。

悲劇と奇跡を描いたものだが、どことなくユーモアな雰囲気もあり、短い時間だったので
観てしまった。感動とかそういうことではないが、自分がそういう環境だったら、意思の
問題より、物理的にダメだろうな。やっぱり主人公は特殊な、奇跡の人だったのだろう。
エンドロール前に本物のニュース映像が出てくる。
e0040938_151317100.jpg

<プロダクションノート&ストーリー>
1984年に実際に起きた海難事故を基に、生存者の苦悩と葛藤を描いたヒューマンドラマ。
監督は、「7デイズ」のバルタザール・コルマウクル。出演は、「コントラバンド」のオラフル・
ダッリ・オラフソン、「氷の国のノイ」のスロストゥル・レオ・グンナルソン。
第85回アカデミー賞外国語映画賞アイスランド代表作品。

1984年3月、地元の漁師たちはいつものように、アイスランド沖から数マイルの海上で
漁をしていた。しかし、思わぬアクシデントで漁船が沈没し、漁師たちは極寒の北海に
投げ出される。寒さで意識を失い、仲間が次々と海の中へと沈んでいくなか、若手漁師の
グリ(オラフル・ダッリ・オラフソン)は必死に耐え、夜明けごろに陸に辿りつく。
身も心もボロボロになりながら1日かけて町に帰ってきたグリだったが、唯一の生存者で
ある彼には、賞賛と同時に過酷な試練が待っていた……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/22332700
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2014-08-19 22:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)