ヒプノティスト-催眠- The Hypnotist

●「ヒプノティスト-催眠- The Hypnotist」
2012 スウェーデン Sonet Film,Svensk Filmindustri (SF).117min.
監督:ラッセ・ハルストレム  原作: ラーシュ・ケプレル 『催眠』(早川書房刊)
出演:ミカエル・ハーシュブラント、レナ・オリン、トビアス・ジリアクス、オスカル・ペッタソン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ハルストレム監督が久しぶりに母国に帰って作ったと思ったらサイコ・スリラーだった。
子を思う母性の犯行というのは監督のこれまでの「温かい」作風とどこか通底している
ものを感じるが、どうも、先の「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」などに代表される、屈託の
ない自然体の人間性が醸し出す温かさ、という作風に慣れていると、いまひとつ
乗り切れないものがある。

原作があるので、致し方ないのだが、やはりハルストレムには、明るく温かい映画を
作っていてもらいたいなあ。本作に乗り切れなっかったのは、催眠術師というどういう
ステータスの人か知らないが、胡散臭さが取れない職業にいまいち共感出来なかった。
2年前の浮気を引きずる妻とか、ヨーナの相棒の女性刑事の存在、自分の犯行だと
ペラペラしゃべっちゃう犯人の少年、養子に出された息子を、養子として引き受けてくれた
一家惨殺という形で奪い返そうとする母の精神性、どうも納得いかないことが多かった。
最初から出ている国家警察のヨーナと催眠術師エリックの立場がはっきりせず、
タイトル的にはエリックが主人公なんだろうけど、ヨーナも最後には誘拐されたエリックの
息子を助け出す立場になるわけで、全体としてギクシャクして、ぼやけてしまったのではないか。

流石に演出として、ラストの氷にバスが沈むところは魅せたけどね。

一応終わりまで見ることは出来たが、温かいハルストレムが好きな方は見ない方がいいかも
しれない。「砂漠でサーモンフィッシング」の後がこれだものなあ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
スウェーデンの作家、ラーシュ・ケプレルによるベストセラー・ミステリー『催眠』を、
「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム監督が映画化。
ストックホルム郊外で起きた一家殺人事件の真相に催眠療法で迫る。
出演は、「未来を生きる君たちへ」のミカエル・パーシュブラント、「ショコラ」のレナ・オリン。

ストックホルム郊外で一家全員がメッタ刺しされる陰惨な殺人事件が起こり、昏睡状態で
一命を取り留めた15歳の長男ヨセフと、独立して家にいなかった姉エヴェリンが残された。
国家警察のヨーナ・リンナ警部(トビアス・ジリアクス)は、かつて催眠療法の第一人者と
言われたエリック・マリア・バルク(ミカエル・パーシュブラント)にヨセフから犯人の手掛かりを
聞き出す催眠を依頼する。エリックはある理由から催眠は2度とやらないと誓っていたが、
弟の命を危惧したエヴェリンの懇願に負け、催眠療法を解禁する……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2014-08-26 23:15 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)