スパイラル~危険な関係~ The Details

●「スパイラル~危険な関係~ The Details」
2011 アメリカ LD Entertainment,Mark Gordon Productions.101min.
監督・脚本:ヤコブ・アーロン・エステス
出演:トビー・マグワイア、エリザベス・バンクス、デニス・ヘイスバート、レイ・リオッタ、ケリー・ワシントン、
    ローラ・リニー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。それにしてもそうそうたるキャストだ。
話が地味なので、日本では公開されなかったと見える。因果応報的な作品だが、独特の
雰囲気は持っていて、唸るような映画ではないが、結構面白く観終えることが出来た。
が、ラストが締まらない感じで、「え~??」という感じは残った。悪いことをした奴が結局は
何も罰せられずに生きていくことが出来るのか、いや、人生所詮そんなもんさ、騙しあいさ、
と斜に構えて観終えるのか。 そのあたりもう少し重みが欲しかった。出演者が豪華なだけに
もったいないなあ、という感じ。

まじめに生きてきたある婦人科医が、ちょっとしたトラブルから負の連鎖に巻き込まれ、絶望の
ふちまで追いやられるのだが、その結末は先に書いた通り。嘘や悪事は巡り巡って自分の
ところに戻ってくる・・。嘘をつきとおす勇気もテクニックもないなら、大人しくまじめに生きていく
ことだ、というところで宜しかったか。天国と地獄は紙一重と。

物語の展開として、彼が罪滅ぼしの対象として、腎移植までしてしまうバスケのコーチの存在が
ある意味カギだろう。アーチェリーの弓矢で隣のおばさんを射殺してしまうのだが、証拠を残して
捕まらなかったのだろうか? 

敷いたばっかりの庭の芝生を穿り返すアライグマが何かのメタファーになっていたかも。
人間に巣食ううそつきの邪心、みたいな。

カンニングして医学部に入って劣等婦人科医になった、まじめなんだけど、どこか抜けている
トビー・マグワイヤ、そ知らぬふりして自分もしっかり浮気している妻エリザベス・バンクス、
そして隣人の変な奥さんで、色仕掛けでトビーの赤ちゃんを妊娠してしまい、しまいにゃ、
トビーから腎臓をもらったバスケのコーチに弓矢で射殺されてしまうローラ・リニー、
親友でありながら彼の奥さんと浮気してしまい、離婚の原因をつくってしまうのだが、
その親友がレイ・リオッタ。どれもはまっていて安心してみていられました。トビーのまじめな
嘘つきという役どころが良かったな。
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<ストーリー>
「結婚10年目を迎えたジェフとニーリーは、子供のために家の改築工事を計画していたが、
なかなかうまくいかず、苛立ちを感じ始めていた。夫のジェフは、長年の友人である女性に
相談を持ちかけるが、以前から密かに抱いていた浮気願望が爆発。彼女と一夜をともに
してしまう。しかし、その情事はすぐに彼女の夫にばれ、ジェフは大金を要求されることに。

さらに、その話を盗み聞きしていたライラまでもが彼を脅迫し始め、ジェフは完全に追い
つめられてしまう。“幸せな結婚生活”を維持するには、自分を苦しめる人たちを、殺すし
かない・・・。徐々に危険な妄想に捉われていくジェフ。そしてある日、彼の妄想と同じ場所と
同じ方法で、ある人物の死体が発見されるのだった」(Filmarks)

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by jazzyoba0083 | 2014-09-06 14:53 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)