パンチドランク・ラブ Punch-Drunk Love

●「パンチドランク・ラブ Punch-Drunk Love」
2002 アメリカ New Line Cinemam,Revolution Studios,Ghoulardi Film Company.95min.
監督・製作・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン、ルイス・ガスマン、フィリップ・シーモア・ホフマン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
PTAの作る映画って、コメディタッチでも、シリアスでも、「狂気」だと思う。主人公が
放つ「狂気」を周囲がどう受け入れていくのか、また自身としてどう収束させていくのか、の
描き方がシュールな面も含め面白いんだろう。

本作の主人公アダム・サンドラー演じるバリー・イーガンも、病理的には軽度の統合失調症かと
思われる。時々ブチ切れる行動、自分を見失う行動など、笑いを含めて描かれているが、
まさしくボクサーが頭を殴られた時の酩酊感を表すタイトルのような、そんな「めまい」を伴って
続く映画だ。それがPTAの作風だから、観る人を選ぶと思う。好きな人には、こういう世界こそ
映画でなければ表現が出来ない、という賛辞を贈るだろう。私も「There will be Blood」で
初めて彼の世界に触れたのだが、その作品より、絶対的な狂気度は本作の方が上だと感じた。
決して好みの監督ではないのだが、(劇場まで行こうとは思わない)なぜか気になり、観てしまう。
そして、彼一流の世界を味わっている自分がいるのだ。

心に欠陥を持っているバリーが、姉の紹介で知り合うリナ(エミリー・ワトソン)と恋仲になっていく
という純情を描くのだが、時々顔を出す、狂気のバリーに戸惑いつつも、心根は純情で優しい
バリーを愛していくのだ。

トイレのつまりを取る棒の卸をやっているバリー。徹夜で何をしているのだろう。
その夜明けの道路を走ってくる大型トラック。突然激しく横転する。そこでビックリ。
直後、タクシーで見知らぬ男らが、バリーの倉庫の前にハーモニウムという小さいオルガンの
ような楽器を置いて去る。(なんのこっちゃ??)
バリーはマイレージを貯めるために特典のついたプリンを買い集める。でも彼は旅行などしない
のだ。(どういうこと?)
リナが仕事でハワイに行くと聞くと、そのマイレージを使おうとするが、チケット化できるまでに
2ヶ月かかるとメーカーに言われ、激怒する。(普通はそうでしょ)
エロダイヤルの女に付きまとわれて切れて、LAからフロリダまで単身乗り込み、脅し取られた
500ドルを取り返そうとする。(エアチケットの方が高そう) 帰ってきたところで美人局一味に
リナとのデートで自宅に帰ってきたところを車で体当たりされ、バリーはブチ切れて、バールを
振り回し、チンピラらをボコボコニしてしまう。

まあ、そんな風に、とんでも、な事態のオンパレードなのだが、結局ハーモニウムは何の
メタファーだったのか、また大量に買い集められたプリンは何の謂いだったのか?それは
分からない。見る人がそれぞれ楽しめばいいのじゃないの?というPTAの声が聞こえだ。
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<ストーリー>
バリー・イーガン(アダム・サンドラー)は、トイレの詰まりを取るための吸盤棒をホテル向けに
販売している。普段は真面目だが、かんしゃく持ちである彼は、
姉のパーティーでからかわれただけでリビングの窓ガラスを次々と割ってしまう困り者。
しかし姉の同僚であるバツイチの女性リナ(エミリー・ワトソン)は、イーガン家のファミリー写真を
見てバリーに一目惚れ。彼女はバリーを食事に誘い、女性が苦手な彼をなんとかリードし、
キスをして別れる。
ところがバリーは、自宅に戻ろうとした途端にピックアップ・トラックで拉致される。犯人は、
ゆすり屋のディーン(フィリップ・シーモア・ホフマン)の手先だった。バリーは金を渡して勘弁して
もらうが、口答えしたことから殴られ泣きながら走って帰る。

やがてバリーとリナは愛情を深めていくが、そのことで勇気が湧いたバリーは、ゆすり屋たちに
宣戦布告。そしてディーンのところに直接乗り込み、気迫で彼を降参させ、その足で愛する
リナを迎えにいくのだった。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-09-25 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)