サイド・エフェクト Side Effects

●「サイド・エフェクト Side Effects」
2013 アメリカ Endgame Ent.,FilmNation Ent.,Di Bonaventura Pictures.106min.
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム他
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完全にネタバレしていますので、面白い映画ですが、お気を付けください
<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

「きつねにつままれたような映画」だった。面白かったのだけど、何が面白かったのか
あとで反芻しないとよく分からない。これ、一発で理解出来たら凄いんじゃないかな。
私は頭が悪いので、それぞれの関連性と狙っていることが今一つクリアにならず、
鑑賞後、観た人のブログを観て納得した次第だ。結局ソダーバーグのだましにずっと
引っ張られたのだろう。でも、騙されっぱなしで映画が終わってしまった、という感じ。

チャニング・テイタムは半ばで殺されるので、ロウ、マーラ、ゼタ=ジョーンズの3人の
関連性と狙いがクリアになればいいのだが・・・。それがなかなか難しかった。

結局、3人とも善人じゃないよね。中でもましなのはロウだけど。で、一番悪人だったのは
マーラだったわけだ。ゼタ=ジョーンズも相当なワルだけど、捕まっちゃうしね。

話の主軸は、金融で大儲けしたマーティン(テイタム)がインサイダー取引で4年の刑を
くらい、出所してくるのだけど、一時期に観た夢が忘れられず、心が荒廃してしまった
妻のエミリーが、旦那に復讐するため、最初に「鬱」の相談をしたシーバート博士
(ゼタ=ジョーンズ)と共謀(二人はレズの中)して、薬の副作用と称してマーティンを刺殺
してしまうのだ。これが1つ。

一方、エミリーの詐病の担当医になったばかりに、身の破滅の一歩手前まで追いやられる
のがバンクス(ロウ)。自分が嵌められたことに気が付いたバンクの報復で、シーバート博士
は逮捕(不正な株取引と医師法違反)されるし、一番ずるがしこいエミリーには手を焼くが
ついには精神病院に拘禁することに成功するのだ。これが2つめ。

で、この間にいろんなエピソードが絡み、いかにもエミリーが「鬱」になやみ、かつ
副作用(サイド・エフェクト)から夢遊病を引き起こし、無意識に旦那を殺してしまったか
ということを見せられるので、観ている人は誰が何をしようとしているのか分からなく
なってしまう。やっと分かってくるのが、エミリーとシーバートがレズの関係になった、と
いう点が明らかにされるところと、自死願望から車を駐車場の壁に激突させるエミリーが
実は車を発進させるときにしっかりシートベルトをして、かつエアバッグの機能を計算
していたと明かされるあたりからだ。(シートベルトの件は救助した駐車場の警備員の
証言があった)。
それでも、新薬に夢遊病の副作用があるということを知りつつエミリーに処方し、
エミリーはその副作用を利用して旦那を殺害。新薬とバンクスの評判は地に落ちて、
ライバル製薬会社の株が上がり、それを知ってシーバートとエミリーはその会社の
株を大量に買ってあり、膨大な売却益を山分けする、というところまでちゃんと理解しようと
思うと相当しっかり字幕を追い、理解しないとダメなんじゃないかな。

エミリーは当初、確かに旦那が逮捕され収監されたときには「鬱」になったのであろう。
しかし最初にかかったシーバート博士のところで快方に向かい、あとはレズの関係と
なった彼女と共謀してリッチな時代が忘れられず金儲けに走ったわけだ。

それにしても、エミリーを演じたルーニー・マーラは、狐のように小狡い役をホントに
憎々しく演じていたな。エミリーを愛しながらも、殺されてしまったチャニング・テイタムこそ
あわれなり。ソダーバーグの映画っていつも複雑な感じなのだが、ちゃんと読み解くと
すごく面白くできているのだ。が、ちゃんと読み解けない場合もあるので困るのだよな。
彼、本作を持って劇場用映画から引退ですと。テレビとかは作るらしいけど。勿体ない。
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<ストーリー>
「ウォール街のエリート金融マン、マーティン(チャニング・テイタム)と結婚したエミリー・
テイラー(ルーニー・マーラ)の未来は、輝かしく歩み出すはずだった。
だが結婚式の直後、マーティンがインサイダー取引で逮捕。豪奢な邸宅を没収された
エミリーは4年間の孤独に耐え、服役を終えたマーティンとニューヨークの質素な
アパートメントで新たな生活をスタートさせる。

そんなある日、エミリーは地下駐車場で事故を起こし、病院に運び込まれる。幸いにも
軽傷で済んだが、診察を担当した精神科医ジョナサン・バンクス(ジュード・ロウ)は、
事故現場の様子から彼女が故意に車を壁に衝突させて自殺を図ったのではないかと
推測。エミリーはかつて患ったことのある鬱病を再発させていたのだった。

抗鬱薬を処方され、カウンセリングを受けることを条件に退院したエミリーだったが、
地下鉄のホームで自殺未遂を起こす。以前エミリーを診察したヴィクトリア・シーバート博士
(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に相談したバンクスは、エミリーが睡眠障害や吐き気といった
薬の副作用に悩んでいたことを聞き出し、エミリー本人の希望も受け入れる形でアブリクサと
いう新薬を与える。するとエミリーの病状はたちまち改善していった。

だが間もなく、マーティンの変わり果てた刺殺体が自宅の廊下で発見。通報したのは、ベッドで
眠りから覚めたばかりのエミリーだった。現場には争った形跡はなく、凶器のナイフから
エミリーの指紋が検出され、彼女は殺人容疑で身柄を拘束される。
その後、マーティンの母親がテレビ出演し、アブリクサの製造元であるサドラー・ベネルクス社を
糾弾したことで同社の株価は暴落。バンクスの自宅にも大勢のマスコミが殺到する。

エミリーの裁判が始まり、弁護側の証人として出廷したバンクスは、エミリーはアブリクサの
副作用で夢遊病になり、自己の意識がないままマーティンを刺したのではないかと証言。
裁判長、検察、弁護士の協議の結果、一時的な心神喪失を認められたエミリーは殺人罪に
問われず、精神医療センターで治療を受けることになる。しかし、バンクスが患者に危険な
新薬を処方したとの悪評が広まり、研修医時代に診察した女性患者が自殺した過去まで
蒸し返され、彼はオフィスを追い出され、妻(ヴィネッサ・ショウ)との仲も険悪になっていく。

そんなある日、アブリクサが引き起こす睡眠時の異常行動に関するシーバート博士の
レポートをネット上で発見したバンクスは、彼女が事前にその副作用について自分に忠告しな
かったことに疑問を抱く。独自の調査に乗り出し、エミリーの事故現場や職場を訪ねて不審な
点を洗い出したバンクスは、事件の背後に渦巻く陰謀の匂いをかぎ取っていくのだった……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-09-30 23:10 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)