ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐 The Storm of the Pacific

●「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐 The Storm of the Pacific」
1960 日本 東宝 118分
監督:松林宗恵  特技監督:円谷英二
出演:夏木陽介、佐藤允、鶴田浩二、三船敏郎、田崎潤、平田昭彦、土屋嘉男、池部良、上原美佐、
    藤田進、三益愛子他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1942年の「ハワイ・マレー沖海戦」、本作、1981年「連合艦隊」を続けてみたので、史実は
同じベースだし、同じ東宝で出演者は重なるし、(歳はとっているけど)ごちゃごちゃになって
しまった・・。しかし、国策映画~戦争批判映画~人間ドキュメント(戦争批判)と映画としては
ちゃんと成長しているのが見どころだったな。これに「男たちの大和」とか「山本五十六」などを
見れば完成なんだろうけど、まあもういいや。「トラ・トラ・トラ」はもう見たし。

で、本作は前半は真珠湾攻撃を淡々と描く。アメリカ軍の人間が見られないが、特撮の見どころ。
さすがに戦前と比べ、円谷の特撮の進化が見られる。ここでの映像の多数が、「連合艦隊」に
使いまわされていることから(20年後なのに)、その完成度の高さが分かるというものだ。
画面もワイドスコープになっていて、カラーだし、迫力が全然違うのだけれど。

で、そこから夏木陽介と上原美佐の結婚話になり、婚礼のその日に、ミッドウェイに出撃命令が
出て、太平洋戦争での大転機となった、ミッドウェイ海戦の様子が描かれる。その海軍の
うろたえぶりや、情報を軽視したことによる大敗北は「連合艦隊」のほうが詳細だが、
山本五十六大将が心配した通りの戦局になっていってしまう様子が淡々と描かれる。が、
白眉は何と言っても沈没する、最後まで残った空母「飛龍」の艦長と艦隊司令官が、体を
舵輪に結びつけて沈没。その霊が「もうこれ以上犠牲者は増やしたくないものだ」と語る
シーンであろう。全体的には迫力ある戦闘映画となっているが、ラストに来て、きちんと戦争を
批判できているのがいい。
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<ストーリー>
「昭和十六年十二月、千島列島択捉島、単冠湾に集結した南雲中将を長官とする
連合艦隊の主力空母六、戦艦二、巡洋艦三、駆逐艦十一を含む機動部隊は一路
ハワイへ向けて南下していた。緒戦において敵の胸中深く突入、アメリカ太平洋
艦隊を撃滅する。これは司令長官山本五十六大将の大バクチだった。

天は幸した、十二月八日午前一時五分、空母より発進した第一次攻撃隊は洋上に
去った。友成大尉以下百八十九機。偵察士官北見中尉もその一人だった。
「全軍突撃!」の命令一下、一せいに攻撃は開始された。帰途につく第一次攻撃隊と
入れちがいに第二次攻撃隊が殺到した。「われ、奇襲に成功せり」。北見はこう打電した。

--北見に帰省が許された。ひなびた山間の村。ひとりの母と、気だてのいい許婚の
啓子がいた。しかし、結婚により帝国海軍軍人として気迫に欠けることがないか。
結論を得ないまま彼は戦場に帰った。セレベスに、濠北に、印度洋に、連合艦隊の行く
ところ敵はなかった。再び帰省した北見は、啓子と結婚することになった。が、一通の
ウナ電が彼を母艦に呼びもどした。玄関先でのあわただしい盃。これが最後だった。

連合艦隊は最後のとどめを刺すべく、アメリカの空母を求めてミッドウェイ海域に出撃した。
意外に強いグラマンの反撃、しかし空母は現われない。攻撃機に装填された魚雷がはずされ
爆弾がつけられた。そこへ敵空母発見の報が入った。ふたたび魚雷が--一瞬遅くアメリカの
攻撃機が姿を現わした。「五分」、この時間が日本無敵艦隊をミッドウェイの沖深く沈めてしまった。

北見ら生残りの将兵たちは、この敗戦をひたかくしにしようとする軍首脳のため、家族に会うことも
許されずに九州基地から二度と帰らぬ戦場へと飛び立っていった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。

さらに制作上の逸話などはwikipediaが詳しいです。
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by jazzyoba0083 | 2014-10-11 22:45 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)