グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 Grace of Monaco

●「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」
2014  フランス・アメリカ・ベルギー・イタリア Stone Angels,YRF Entertainment.103min.
監督:オリヴィア・ダアン
出演:ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・アンジェラ、パス・ベガ、パーカー・ポージー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
最近、怖い役ばかり観ていたニコール・キッドマンの久しぶりで美しい姿を楽しめた作品。
本作は、事実に「インスパイア」された作品であり、完全なノンフィクションではないので、
どこからどこまでが本当なのかがよく分からない。そのあたりが映画を軽くしてしまってや
しないだろうか、と思った。 近代史で、まだ存命な人もいる時期に、どこまで描くかは
難しいだろうが、本作の特にグレース・ケリーとレーニエの周辺のプライベートな状況は
これが真実だと思ってみてしまうと、間違うかもしれない。
ニコールがグレイスに似ているかどうか、という問題はあまり大きくない。

たとえばサッチャー、たとえばダイアナ、たとえばイサベル・ペロンなど、歴史を彩った
女性を描いた作品は少なくないが、うまい表現が見つからないが、もう少し抑制されて、
重厚感があったように思う。 事実、本作に対し、レーニエの子どもたちからは、王室の
姿がただしく描かれていないと、脚本の訂正を再々申し入れたものの受け入れられず、
プレミア試写会にはに出てこなかったという。特にレーニエ3世の描き方が、指導者として
弱々しく、逆にグレイスが美化されすぎ、というのである。見ているとさもありなんとも
思う。フィクションと割り切るには、実在の人物が有名すぎて、ひっかかってしまう。

ただ、一連の物語の流れは上手く出来ていたと思うし、カルティエの宝石をまとった
ニコールは美しかったけど。場面転換が少なく、テンポが緩く、会話が多いので
観ていて単調。ド・ゴールのスパイは誰か、というあたりから面白くなってくるかな。
女優から公妃になったグレースの苦悩と、努力は理解するが、グレース・ケリーって
あれほど才女だったのだろうか、という疑問が残るのだ。実際才女だったかもしれないけど。

グレースが交通事故で亡くなったのが1982年だから、そんなに大昔でもない。
レーニエ3世が亡くなったのは10年前に過ぎない。その辺りの生臭さがこの映画の
印象を左右していしまうだろう。

これから本作をご覧になろうという方は、モナコ公国とグレース・ケリーについて少し
予習されていくとより理解が深まるだろう。オナシスも出てくるので、彼についても。
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<ストーリー>
1956年、オスカー女優のグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は、モナコ大公
レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚。1961年12月、二人の子供に恵まれるも王室の中で
孤立していたグレースの前に、脚本を手にしたヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)が
現れる。「マーニー」という新作映画の出演依頼に訪れたのだ。

そんな中、モナコ公国に危機が降りかかる。アルジェリアの独立戦争で戦費が必要になった
フランスが、無税の国モナコに移転したフランス企業から税金を徴収して支払うよう要求、
「従わなければモナコをフランス領とする」と声明を出したのだ。
もし戦争になれば、軍隊もない小国モナコは、一瞬で占領されてしまう。政治で頭がいっぱいの
レーニエに無視され、ますます居場所を見失ったグレースはハリウッド復帰を望むが、
国家の危機的状況に発表は控えられる。だが宮殿から情報が漏れ大々的に報道、
グレースの相談役で後見人のタッカー神父(フランク・ランジェラ)は、フランスのスパイが
いると警戒する。

1962年7月。国民の公妃への不満が高まる中、励ましてくれるのは義姉のアントワネット
(ジェラルディン・ソマーヴィル)と、オナシス(ロバート・リンゼイ)の愛人マリア・カラス
(パス・ベガ)だけだった。やがてレーニエはフランス企業への課税を了承。しかしド・ゴールは、
モナコ企業にも課税してフランスに収めろと脅し同然の要求を突き付ける。
レーニエは行き場の無い怒りをグレースにぶつけ、映画界からの引退を迫る。結婚式の
記録映像を見ながら離婚を考え、涙にくれるグレースの傍らで優しく見守る神父は
「人生最高の役を演じるためにモナコに来たはずだ」と諭す。

数日後、神父はグレースを外交儀礼の専門家であるデリエール伯爵(デレク・ジャコビ)の
元へ連れて行く。モナコの歴史、王室の仕組み、完璧なフランス語、公妃の作法、正しい
スピーチ――グレースの夏は厳しい特訓で過ぎていった。

9月22日、レーニエはヨーロッパ諸国の代表に軍事支援を募るサミットを開くが、ド・ゴール
暗殺未遂の報せが入り失敗。さらに王室内の裏切り者が判明し、レーニエとグレースは
深い衝撃を受け、二人は絶望の中で長らく眠っていた互いの愛を確認し合う。
翌朝、グレースはヒッチコックに電話をかけて出演を断り、国際赤十字の舞踏会開催を発表、
世界中の要人に招待状を発送する。
1962年10月9日、侵攻を目前にモナコで開かれたパーティは大変な盛況を博し、そこには
ド・ゴールの姿もあった。マリア・カラスの魂を震わす歌の後、主催者のグレースが舞台に
上がり、この日のために練り上げた一世一代のスピーチが始まった……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-10-26 11:20 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)