コレクター[2012] The Factory

●「コレクター[2012] The Factory」
2012 アメリカ Dark Castle Entertainment,Silver Pictures,StudioCanal.104min.
監督・脚本:モーガン・オニール
出演:ジョン・キューザック、ジェニファー・カーペンター、ダラス・ロバーツ、メイ・ホットマン他
コレクター[2012]  The Factory_e0040938_15475229.jpg

<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
非常に後味の悪い映画。これ、皆さんご指摘の通り、モーガン・フリーマンの「コレクター」と
紛らわしいね。別に「ザ・ファクトリー(工場)」でいいじゃん。
実際にあった話を元に作られているのだが、だいぶアダプトされている。ニューヨーク州
バッファローで冬になると現れる娼婦誘拐事件。すでに7人が犠牲になっていて、犯人は
わからないまま。市警は予算の問題から、捜査を打ち切りにしようとする。しかしこの事件の
解決に力を入れるマイク・フレッチャー(キューザック)刑事は、納得できないまま、個人的に
捜査を続ける。そうした中で、自分の娘が犯人に誘拐されてしまう。

物語は最初から犯人が病院に派遣されてきている調理人であること、これに協力する看護師が
いること、が明かされて進む。マイクと相棒の女性刑事ケルシーの裏をかいて、なかなか娘の
居所がわからない。いろんな違法捜査をしていくマイクは、一連の娼婦誘拐犯に娘がさらわれた
と突き止める。犯人は地下に娼婦を監禁し、こどもを産ませて、大家族を作る計画だったのだ。
マイクの娘にも危機が迫る。

で、ラストなんだけど、マイクはついに犯人を追い詰め、一撃見舞うわけよ。ところがびっくり
相棒のケルシーがショットガンでマイクを殺しちゃうのね。ケルシーは犯人に洗脳されていた
わけだったのね。で、ケルシーが捕まるか、というとそうではないのね。マイクの娘の何か
しでかしそうな顔は映るのだけれど。しかし、この娘、なかなかやりてでありまして、17歳なのに
帝王切開を手伝っちゃったりする。 どうも肝心なところで穴が(アラが)目立ち、そして最大の
難点は悪が滅びないというイライラ感。 何のために最後まで我慢して(期待して)観てきたのか、
という悔しさだけが残ったのでした。
コレクター[2012]  The Factory_e0040938_15482320.jpg

<ストーリー>
「ニューヨーク州バッファロー。市警の敏腕刑事マイク(ジョン・キューザック)とケルシー
(ジェニファー・カーペンター)が3年前から追う“謎の娼婦失踪事件”は、毎年11月から3月の
冬季に起こり、計7名の娼婦が姿を消していた。市民病院の看護師ダレルが容疑者として
挙がるが、確証は得られなかった。昨夜消えたニューハーフの娼婦に接触した黒いセダンを
特定し、持ち主が性犯罪者であることを突き止めるが、その男には障害があり、犯行は
不可能だった。捜査撹乱を謀った犯人が、彼の車からナンバープレートを盗んだのだ。

次の犠牲者は、マイクの17歳の娘アビー(メイ・ホイットマン)だった。夜中、恋人タッドが
勤めるダイナーに出かけた彼女は、派手なメイクと服装で娼婦と間違われたのだ。
アビーは、地下室に鎖で繋がれる。そこには、ローレン(キャサリン・ウォーターストーン)と
ブリタニー(マゲイナ・トーヴァ)という2人の娼婦が監禁されていた。彼女たちから“パパ”と
呼ばれる犯人は、抵抗するアビーを威嚇し、卵胞刺激ホルモンを注射する。
ここに来て3年というローレンは彼の2人目の子供を妊娠しており、ブリタニーは今度妊娠
できなければ殺されると脅えている。彼は娼婦たちを誘拐・監禁し、自分の子供を生ませ、
大家族を作ろうとしていた。
タッドから、ダレルが同時刻にダイナーにいたことを聞いたマイクは、彼のアパートを捜索する。
“葉酸、ヘパリン、卵胞刺激ホルモン”と書かれた紙片を見つけ、どれも命を長引かせる薬で
あり、被害者は監禁されていると直感する。その直後ケルシーから、ダレルが空港ホテルに
入ったと連絡を受ける。2人が部屋に踏み込むと、ダレルが薬物過剰摂取で死亡していた。
そしてアビーを含む被害者たちの写真が貼られたスクラップブックと、冷蔵庫には冷凍された
人間の一部があった。マイクの携帯に1本の電話が入る。次の瞬間、マイクの脳裏に犯人が
浮かぶ。マイクとケルシーは犯人の家に急行するが、一発の銃声が鳴り響く……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-10-25 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)