(ほとんど)チャーミングな王子 Le Prince(Presque)Charmant

●「(ほとんど)チャーミングな王子 Le Prince(Presque)Charmant」
2013 フランス EuropaCorp.87min.
監督:フィリップ・ルルーシュ  製作・原案・脚本:リュック・ベッソン
出演:ヴァンサン・ペレーズ、ヴァイナ・ジョカンテ、ジェローム・キルシャー、クロエ・クルー他
e0040938_1349867.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本未公開の映画を放映するWOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。
底の浅さ、とかはあるけど、話の持って生き方は、ベッソンらしくきちんと整っていて
面白く観た。短いし。しかし、なんといっても最大の魅力は、私は初見だと思うけど
主演のヴァンサン・ペレーズという俳優さん。演技がものすごく自然で、根本的に
人の良さが出ちゃっているのではあるが、役柄によくあっていて、演技もうまいし
惹きつけられた。

フランスの小粋な軽めのラブロマンス(+コメディ)とでもいうのかな。構えずに見るには
いい感じの映画。悪い人が誰も出てこないのも心地よい。エンディングはまあお約束だね。

パリでバリバリに働く電子部品会社の経営者ジャン=マルク(ペレーズ)は、人のことを
聞かず、自分勝手で、いつもイライラして車の運転もメチャクチャ。共同経営者も手を焼いて
いるのだが、やり手ではあるのだ。12年間秘書を務めた女性も、堪忍袋を切らして辞めて
しまった。そして、南仏に行く直前で長い間付き合いがあった部品メーカーを採算を理由に
契約を解除する決定をした。(これが伏線になる)彼は2日後に南仏で娘の結婚式があるの
だが、国中のゼネストで電車は動かない、車は大混雑という状態で、まずはプライベート
ジェットで娘は先に行かせた。
自分は途中で式に履く娘の靴をデザインしたというセブという若者をピックアップして
車で南仏へ向かうのだが、彼と車中で口論となり、セブは車から降りてしまった。
更に、車がガス欠で止まってしまい、ガススタンドもゼネストで燃料を売ってくれない。

そこでジャン=マルクはルノーの販売店で車をガソリンごとキャッシュで買おうとするが、
そこは電気自動車の販売店。仕方なくスピードの出ない電気自動車で、南を目指す。
が、またしても電気が切れてしまいエンスト。そこへ飛び込んできたのが娘と同じ名前の
マリーという女性。彼女の機転で、トラクターに引いてもらい、農家に着き、充電をさせて
もらう。その間に食事を御馳走になったり、泊まる部屋を提供してもらったり、見知らぬ人
から親切を受けるのだった。その後彼女の実家にも立ち寄り両親ともいい感じとなった。
彼女は古い絵画の修復師を目指していて、今就活中。そこに今日面接という手紙が
来た。焦って車で彼女を面接会場まで送るジャン=マルク。そして彼女は無事に採用された
のだった。
試験のあった街を出発し南下するとまたしても電気切れを起こし、今度はスペイン系の集団に
(ロマではないと思う)助けてもらい、キャンピングカーを一台空けてもらったりした。

次第に時間が無くなり、焦るジャン=マルクだが、その心は、完全にマリーのとりこになって
いた。マリーも彼のことを悪く思わない。スペイン系の集団にいる時二人は受電中の
電気自動車の中で愛しあうことになるのだが、グローブボックスの中に名刺を見つけてしまう。
なんと彼は父の会社の契約を打ち切った会社の社長であったのだ!
嘘をつかれた、と激怒したマリーは、そのまま彼と別れて自宅に帰ってしまう。

ジャン=マルクは、一人で娘の結婚式に急ぐ。途中でヒッチハイクをしているセブも拾う。
会場では娘と別れた妻もイライラして待っている。
なんとか時間に間に合ったジャン=マルクは靴も無事に届けられ、バージンロードも歩くことが
出来た。そしてパーティーになった時、娘から、元気が無い表情を尋ねられると、「運命の
女性と分かれてきた」というが、娘は「運命の人だ、って伝えた?」と聞く。
ジャン=マルクは急いでマリーの実家に向かう。当然、契約を解除され200人の従業員を
どうするか悩んでいた父も険しい表情だ。しかし、心を込めてマリーへの愛を告白、そして
自分の株を共同経営者に譲渡し、自分は会社を辞めたという。父親の会社との今後20年の
契約書を見せるのだった。これまでの自分の生き方は間違っていた、と。終生、マリーと共に
歩みたいと説得し、彼女にも父にも了承され、めでたく二人は結ばれることになったのだ。
e0040938_13493022.jpg


派手なことは一切ないが、ほのぼのとしどこかフランスっぽいヒューモアもあり、終わり方も
いいし、いい感じの一遍出会ったと感じる。まあ、これまでの人生をあっさ捨てちゃうなんで
人生そんなに簡単なもんじゃない、と言われもしようが、まあまあ、いいじゃないの。
ハードなベッソンファンは、ナンパすぎて敬遠するかもしれないけどね。私はすきだよ。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-10-27 22:35 | 洋画=は行 | Comments(0)