ランナウェイ/逃亡者 The Company you keep

●「ランナウェイ/逃亡者 The Company you keep」
2012 アメリカ Voltage Pictures,Wildwood Enterprises,and others.122min.
監督:ロバート・レッドフォード  原作:ニール・ゴードン
出演:ロバート・レッドフォード、シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、サム・エリオット、クリス・クーパー
   リチャード・ジェンキンス、アナ・ケンドリック、スタンリー・トゥッチ、ニック・ノルティ、スーザン・サランドン
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
豪華キャストで繰り広げられる凡庸な作品、という印象だった。レッドフォード、ちょっと
老けすぎじゃないかな。監督業に専念すれば良かったのに。それにして綺羅・星の如くに出てくる
文字通りのスターたち。もったいないなあ。原作がどういう風なのかは未読で知らないが、
逃亡する動機と、ラストに至る展開がいまひとつピリッとしなくて・・・。

出足は当時のニュースアーカイブも使って、実在したウェザーマンというベトナム反戦過激集団の
様子が描かれていく。そして普通の主婦だったスーザン・サランドンが突然ガソリンスタンドで逮捕
されるのだが、実はそれが自首だったらしい。本作のもう一人の主役、地方紙の記者ラブーフの
インタビューに信念を持って答えているサランドンがなんで30年ぶりに自首してきたんだっけ?
これにより、当時銀行強盗をやらかし、守衛を殺した仲間たちが炙りだされてきてしまう。

偽名を使い弁護士になっていたレッドフォードも実は強盗に参加はしたが、殺害には加わって
おらず、その無罪を証明するために、2番目の妻との間に出来た12歳の娘を弟(クリス・クーパー)
に預け、追うFBIから逃れる。彼の目的は、自分が殺人に関わっていないと証言できる同士、
ミミー(ジュリー・クリスティ)を探すことだ。ミミーは今でも闘士である。カリフォルニアのビッグサーと
いう風光明媚な所に住んでいるのだが、レッドフォードは、追手を次々と巻いて、ついにミミーと
対面する。

一方、事件を追う地元紙の記者ラブーフは、レッドフォードが自分の潔白を証明するために
逃げている、と確信、その目的はクリスティに会って出頭、証言を促すため、というところまで
行き着いた。彼も、レッドフォードクリスティが落ち合うであろう場所を特定し、駆けつける。

実は当時の事件を捜査指揮した保安官とミミーの父は親しい釣り仲間であり、一方で30年前、
レッドフォードとクリスティは恋愛関係にあり、娘が一人生まれていたのだった。その娘は
養女として保安官夫妻に預けられていたのだ。

ラブーフは事件を追ううちにその娘と知り合い、彼女が保安官の娘であることを知る。しかし
両親に似ていないね、などと、伏線破りみたいなセリフを言ってしまうのだ。そのあたりで
「ははー、レッドフォードとクリスティの娘は、父親同士が仲良かった保安官が育てることに
なったのね」と気がつくはずだ。 保安官と妻は、娘を呼び出し、真実を告げる。

クリスティはレッドフォードと会って話はするが、自首はしない、と去っていく。そこにFBIの捜査の
手が。レッドフォードもついに逮捕されてしまう。
しかし、クリスティの心境に変化が生まれ、彼女は出頭することになるのだ。なんで変化したのだ
ろう。レッドフォードの幼い娘を思ったか、自分とレッドフォードの娘のことを思ったか、それだったら
守衛殺しの殺人犯の娘であることが世間に知られて、彼女は肩身の狭い思いをするだろうに。

ラブーフは、結局保安官が当時書類を偽造し、レッドフォードとクリスティの娘を自分の養女とした
という記事を書いたものの編集部に送るのは止めた。これであの娘が殺人犯の娘だということは
少しは世間にわかりづらくなるだろう。(でも結局分かってしまうと思うのだが)

映画のメインストーリーは、レッドフォードがクリスティの所在を求めてかつての仲間に会いに
行く所。それぞれ立派な生活・社会的身分を確立していて、一旦は「今頃何しに現れたのだ」と
いうものの、最後には協力し、情報を与える。その結果逮捕されてしまう仲間もいた。
それはそれで分かりやすい展開なのだが、なにせ、クリスティが急に自首する気になったところが
もやもやしていて釈然としなかった。すぐに釈放されるレッドフォードなのだが、それまでの身分を
偽って弁護士資格を取り、弁護士としてやってきたことは咎められないのかな。

ベトナム反戦運動から30年という設定。大学生(院生)として60歳代。レッドフォード77歳。
その他の仲間も含め、ちょっと歳を取り過ぎた印象だ。
Movie Walkerには「社会の矛盾を描く」とし、allcinemaは「現在も変わらぬ絆を描き出す」
としてあるが、どちらかといえば後者だろうな。原題からしても。
キャストがキャストだけに観てしまうし、凡庸ではあるが駄作ではないのでそこそこ楽しめるのでは
ないか。
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<ストーリー>
「 「普通の人々」「リバー・ランズ・スルー・イット」のロバート・レッドフォードが監督・主演を務め、
シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、スーザン・サランドンはじめ豪華キャストのアンサンブルで
贈る社会派サスペンス・ドラマ。
30年間にわたって身分を偽り、家族との平穏な生活を送ってきた元過激派指名手配犯を主人公に、
そのスリリングな逃亡劇を通じて、かつて同じ志を有したメンバーたちそれぞれの現在と変わらぬ
絆を描き出す。

 1969年。ベトナム戦争反対を訴える過激派グループ“ウェザーマン”は、政府機関への襲撃など
その活動を先鋭化させ、FBIの最重要指名手配犯となるが、ほどなく彼らは忽然と姿を消す。

それから30年、ある日突然、元メンバーの一人が逮捕される。そのニュースに接した弁護士の
ジム・グラントは最愛の娘を弟に託し、逃亡を図る。彼の正体は、ウェザーマンのメンバー、
ニック・スローンだった。一方、地元紙の野心的な若手記者ベン・シェパードは、そんなジムの
足取りを追い、30年前の事件の真相に迫っていくが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2014-12-01 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)