ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金 Pain & Gain

●「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金 Pain & Gain」
2013 アメリカ Paramount Pictures.129min.
監督:マイケル・ベイ
出演:マーク・ウォールバーグ、ドウェイン・ジョンソン、アンソニー・マッキー、トニー・シャルーブ、エド・ハリス
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これがマイケル・ベイの作品とはエンドロールを見るまで知らなかった。この監督でも
日本未公開(DVDスルー)ってのがあるんだなあ、でもこの内容じゃ、どうしようもなかったのも
分かるなあ、などと感じた次第。実話なんだよね。呆れるほど「お馬鹿」な実話。
監督も「ここまでまだ実話」とその事実に辟易してみせたりしているくらいだ。

とことん「頭まで筋肉で出来ている」としか思えないマッチョおたくの3人が繰り広げる
アホの極みの、しかも筋の悪いクライム(コメディ)ムービー。ちゃんと作っていても
主人公らのアホさ加減を描くと、喜劇っぽくなっちゃうのだな。で、片や、死体を切り刻んだり
するスプラッタもあるのだから、見ている方は笑っていいやら胸がムカつくやら、複雑な
心境になるのだ。麻薬とセックスがばりばりに出てくるので日本では公開できなかったが、
アメリカその他では大きな興収を上げたらしい。ひどいやつらが居たもんだよなあ。

1994年から95年にかけてのマイアミが舞台だ。
時々この手に出てくる(笑)筋肉トレーナー、ダニエル(マーク・ウォルバーグ)が、なんとか人
よりいい生活をしたいと「アメリカンドリーム」をバカなりに夢見て、二人の黒人を誘い込み
(この二人が根っからの悪人でない、しかも根っからのバカと着ているのでたちが悪い)、
ジムのお客で大金持ちのコロンビア人カーショーを誘拐、財産を譲るという公正証書に
無理やりサインさせて、身ぐるみいただこうという計画を立てたのだ。
この計画がもうぼろぼろで、ありえない失敗を繰り返し何回も殺そうとして失敗し、ついに
財産は奪うものの殺すことは出来なかった。
だいたい、目隠ししてもそのコロンの香りで、正体がバレてしまったり。

全財産を奪われ無一文になったコロンビア人カーショーは、元来悪いことをして金を集め
人品卑しいやつなので、誘拐された、とっいっても警察も信じてくれない。彼は引退した
探偵のエド(エド・ハリス)に、3人の調査を依頼する。

大金を手に入れた3人はカーショーの家を手に入れ、それぞれにマイアミライフを堪能して
いた。しかし、大男のポール(ドウェイン・ジョンソン)が本来信心深い小心者なのだが
コカインに溺れ、豪華ホテルに金のかかる女を侍らして遊ぶうちに金が底をつき、
第二の犯行を計画したのだ。それはやはりジムの客のポルノ王を誘拐し、ニセの投資
話を持ちかけるというもの。ダニエルらは、インドで携帯電話事業をやろうという架空の
融資話を持ち出し、出資金をだまし取ろうとするのだが、相手もそう簡単に乗らない。
そこでもみ合っているうちに相手が転んでそこにバーベルの鉄の板が頭に落ちてきて
頭が潰れて死んでしまう。一緒についてきた彼女に、金庫の番号を聞こうとするが
馬用の鎮静剤を多量に注射しすぎで結局殺害してしまう。
2つの死体を前に困った3人は、ホームセンターから解体道具一式を買ってきてバラバラに
して焼いて捨てようとした。ところが電動ノコが不調で、3人は斧で指紋を消すべく両手両足を
ちょん切り焼き、後から交換してきたノコでバラバラにしてドラム缶に詰めて海に捨てたのだ。
しかし、二人を殺してしまったため金庫の番号を聞き出すことは出来ず、強盗は失敗。
バーベキューの道具でちょん切った手足を外で焼く、という・・・エラい匂いじゃないか!

そこで大男は路上で現金袋をかっぱらうという無謀な行動に出た。しかし、警察に追い詰め
られ、更に探偵に正体を掴まれ、黒人二人はすぐに逮捕、ダニエルはボートでコロンビア人が
隠し口座を持っているというハバナ・ナッソーへ行きコロンビア人になりすまし、貸し金庫から
金を奪おうとする。そこへエドと警察が・・・。ご用となってしまう。

そして裁判。殺人については発見された死体から指紋が出なかったが、ポルノ王の彼女が
胸に入れていた整形用のパックのシリアルナンバーから女の身元が割れ、殺人罪も成立。
大男は裁判に協力した、ということで懲役13年。ダニエルともう一人の黒人は死刑となった。

映画はそれぞれの登場人物の独白で説明されていくのだが、探偵エドの曰く裁判で一番の罪
「バカ」は裁かれなかった、と語らせるが、正しく、根っからの善人ではないとはいえコロンビア人、
ポルノ王と彼女に対して行った犯行は、頭が悪いヤツらの犠牲になった悲劇としかいいようが
ない。
エド・ハリスが出てくるあたりまでは、笑えないバカのオンパレードなので、観ていて飽きるし
面白くない。後半、スプラッタな面もあるが、それなりに緊張してきて、バカがどこまでやり切るか
を見るのが楽しくなる。

エンドロールで実物の犯人たちが出てくる。そんな突拍子もない犯行を犯す奴らには見えないが
そうだから犯罪は怖いんだよね。
マイケル・ベイなりの見せ方で、薬とセックスとスプラッタな殺しがバンバン出てくるけど、
引っ張っちゃうな。気分が悪くなる向きもあるかも知れないので、「トランスフォーマー」や「アルマゲドン」
「パール・ハーバー」なんかしか知らないかたは気をつけられると宜しかろう。
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<ストーリー>
「 「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督が、「テッド」のマーク・ウォールバーグと
「ワイルド・スピード EURO MISSION」のドウェイン・ジョンソンを主演に迎えて贈る日本劇場
未公開の痛快アクション・コメディ。驚きの実話を基に、筋肉命のおバカな貧乏ボディビルダー
たちが、ジムの常連客で裕福なビジネスマンを誘拐して一攫千金を目論み大騒動を巻き起こす
さまをコミカルに描く。共演にトニー・シャルーブ、アンソニー・マッキー、エド・ハリス。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-03 23:15 | 洋画=は行 | Comments(0)