俺たちニュースキャスター Anchorman: The Legend of Ron Burgundy

●「俺たちニュースキャスター Anchorman: The Legend of Ron Burgundy」
2004 アメリカ Dream Works SKG,Apatow Productions.94min.
監督:アダム・マッケイ 脚本:ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
出演:ウィル・フェレル、クリスティナ・アップルゲイト、ポール・ラッド、スティーヴ・カレルほか
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
本国では評価も高く、興収も良かった映画だが、この笑いを日本人が理解するのは
難しいだろう・・・。というわけで日本ではDVDスルーとなっている。
アパトーの映画はそこそこ観ているのだが、本作のような社会風刺に力点が置かれて
いる作品は、ちゃんとした英語力と、パロディの元、例えば本作ならばアメリカのテレビ
ニュース事情などがちゃんと分かっていないと、本当の面白さは分からないだろう。

確かに「三バカ大将」に繋がるようなプリミティブな顔芸などでは笑えるのだが、人種とか
宗教とか、マスコミ事情とか、何かのパロディがからんでくると、もう笑いに追いつけない。
字幕をよく見ていると、固有名詞が出てきたりして、そういうところが面白いのにな、と
思えるところもママ出てくる。

それとアパトー製作の常として、シモネタ爆裂は当然、ドラッグや人種・宗教への差別的
発言などは枚挙にいとまがないくらいだから、日本では劇場で上映しても客が入らない。

本作も、1970~80年ごろのアメリカのテレビニュース界の事情(ちょうどCNNが出てきた
ころ)をシニカルに皮肉って観せている。最後に各国からたくさんのキャスターが出てきて
戦争状態になるが、あの状況を日本人のどれだけが分かるだろうか。だからダメだというの
ではないのだけれどね。徹頭徹尾ありえないことのオンパレードで映画が構成されているので
それを笑い飛ばせたほうが勝ち、というところだ。 最後にロンが真実のニュースとはなにか、に
目覚めるところが本作の皮肉の白眉なんだろう。

ハリソン・フォード、ポール・ラッド、ヴィンス・ヴォーン、ティム・ロビンスなど超有名ドコロが
ちょい役で出てくるのも楽しいのだけれど。私としても十分に楽しめないフラストレーションが
残ってしまった。
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<ストーリー>
「1970年代の米テレビ局を舞台に、ハチャメチャなニュースキャスターたちの前に野心家の
女性キャスターが入社したことから巻き起こる大騒動を描いたコメディ。
 1970年代のサンフランシスコ。地元テレビ局の人気ニュース・キャスター、ロン・バーガンディは、
おバカな仲間たちと街を闊歩し、何でもやりたい放題の日々を満喫していた。
そんな中、キャスター志望の野心溢れる女性ヴェロニカが入社してくる。間もなく惹かれ合う
ロンとヴェロニカ。しかし、ヴェロニカがメインキャスターに抜擢されたことをきっかけに、2人の
間には亀裂が生じ始める。それはやがて、ライバル他局のキャスターたちをも巻き込む激しい
バトルとなり、収拾がつかなくなっていくのだが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-08 16:34 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)