殺人の告白 Confession of Murder

●「殺人の告白 Confession of Murder」
2012 韓国 ShowBox 119min.
監督・脚本:チョン・ビョンギル
出演:チョン・ジェヨン、パク・シフ、キム・ヨンエ、チョ・ウンジ、オ・ヨン、チャン・グァン、チェ・ウォニョン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想・・決定的なネタがバレていますのでご注意>
★は7,5。なかなか面白かった。あれほどよく観ていた韓流ドラマや韓国映画だが、あることを
きっかけに殆ど見なくなってしまった。(ソフト数が増えすぎという点もあるが)
この度、WOWOWで放映した本作、ガイドブックに面白そうなレジュメが書いてあったので
見てみた次第。この手の韓国映画らしい、「恨」に根ざした暗い表現。だがところどころに場違いな
風情のコミカルさもあったりで、個人的にはテイストは貫いて欲しかった。
まあ、ストーリーはそんな馬鹿な、という突っ込みどころもあり、また結構見ものののカーチェイスも
先ほど書いたように、ユーモラスな点が出ちゃったりして、一貫性を欠く点が残念だな、とは
感じたが、総じてどんでん返しもあり、面白くみた。根底としてこの手の韓国映画の制作力は
侮るべからず、である。実際に起きた未解決連続殺人事件を下敷きにしているのだそうだ。

今から15年前に起きた女性10人の連続殺人事件。チェ班長は、犯人を追い詰めながらも
すんでのところで逃してしまい、自らも顔に深い傷を負わされる。犯人は捕まらないまま
時効が成立した。ところが、自分が殺人犯だ、と名乗るイ・ドゥソクという美形の青年が、
手記を出版したのだ。どうどうと記者会見を開き、マスコミにも積極的に登場、しかもその本の
売上は全額施設や遺族に寄付するという。真犯人しか知り得ない内容も書かれていたため
世間は沸騰、本はベストセラーになり、ドゥソクはアイドルのように扱われた。

自分も傷つけられ、しかも婚約者も殺された班長は、彼を決して許す訳にはいかない。まだ
遺体が発見されていない最後の10番目の殺人(これこそ班長の婚約者)の遺体は発見されて
いない。遺族たちはチームを組んで、ドゥソクを亡き者にしようといろいろと企むが、頭のいい
ドゥソクにことごとくかわされていく。

ところがところが、ドゥソクは偽物であり、自分こそ真犯人だ、という「J」を名乗る男が出現、
彼と班長とドゥソクがテレビの討論番組で対決することになった。

そこで全てが明らかになる。ドゥソクは、最初の犠牲者の息子であり、彼自身も事件がきっかけの
自殺未遂で顔がメチャクチャになったのだが、整形手術で別の美青年として復活。さらに班長と
組んで真犯人をあぶり出すため、現場のことなど事件を犯人と同等に知っている班長が本を書いて
それをドゥソクの名前で出版、自己顕示欲の強い真犯人を誘いだそうという計画だったのだ。
真犯人は時効となっていたと信じていたが、実は最後の殺人(班長の婚約者殺し)から正確に
いうと14分、時効までに時間があったのだ。

計画はまんまと成功し、真犯人「J」が出てきたというわけだ。テレビ局で銃を撃ち、婚約者の
仇を討とうとする班長だったが、仲間に止められ、その間のドサクサにJは逃亡する。
そこからまたカーチェイス。なかなかの迫力だ。
結局、Jは逮捕されるが、婚約者の母親が蛇の毒を仕込んだ万年筆を突き刺そうとするが止められ
それを実行したのは、班長であった。これで犠牲者の復習は終わった。

班長は当然過剰防衛で収監されたが、数年の刑期で出所。刑務所の門には皆が勢揃いで
出迎えたのだった。

最後に向かって映画が腑に落ちるのだが、さかのぼって考えると、班長とドゥソクは一歩間違うと
死んでしまうようなカーアクションをしているんだよね。不思議だった。

それそれの俳優さんたちはよく知らないが、ストーリーを楽しませてもらった。韓国の国民性が
でたような映画だったと思った。ラストの全員カメラ目線での笑顔はシュールであって、日本映画
では真似が出来ないだろう。
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<ストーリー>
「86〜91年にかけて、10人の女性が殺害された華城連続殺人事件。ポン・ジュノ監督の
『殺人の追憶』(03)に続き、この未解決事件をモチーフとしたサスペンス。
もし時効後に犯人が現れたら、という設定で物語が展開。時効後に自らの犯罪を記した本で
一躍時の人となった連続殺人犯と、事件を追う刑事、遺族たちの駆け引きがつづられる。

世間を騒がした連続殺人事件から15年後、イ・ドゥソク(パク・シフ)という男が自ら犯人だと
名乗り出る。しかし時効成立のため法的に無罪となり、彼は自分の犯した殺人事件について
詳細に記した本を出版する。その衝撃的な内容と俳優のように美しいルックスが相まって、
一躍人気者となったイ・ドゥソク。
だが犯人を探し続けてきた刑事や、恨みを抱く遺族たちが黙って見ているはずもなかった。
本の中に最後の未解決失踪事件の真相が書かれていないことに気付いた刑事チェ・
ヒョング(チョン・ジェヨン)は、ドゥソクに向かって「詐欺罪で逮捕されるだろう」と言い放つ。
そんな中、自分こそが真犯人だと主張するJと名乗る男が現れる」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2014-12-09 23:15 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)