人生はノー・リターン~僕とオカン、涙の3000マイル~ The Guilt Trip

●「人生はノー・リターン~僕とオカン、涙の3000マイル~ The Guilt Trip 」
2012 アメリカ Paramount Pictures ,Skydance Productions.96min.
監督:アン・フレッチャー
出演:バーブラ・ストライザント、セス・ローゲン、ジュリーン=ルネー・プレシアド、サブリナ・ゲバラ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
北の将軍様暗殺映画で今をときめくセス・ローゲンが御年72歳になられたバーブラ・
ストライザントと親子を演じる、いわゆるハートウォーミングコメディ。
アメリカでも日本でもそう評価は宜しくないが、単純なお話の展開が結構心に響き、
私としては面白く見せてもらった。日本ではDVDスルーゆえ、WOWOWで鑑賞。

ここでのセスはUCLA卒の化学者を演じているのでおバカ度は他の映画より低い。
彼が父の遺産も使い5年の年月を掛けて開発した、オーガニックな台所洗剤を
売り込むために、アメリカを横断する行商の旅に出るのだが、それに母親が
くっついて行き、あちらこちらで騒動を起こし、母子の絆は最後には更に強くなると
いうもの。

セス演じるアンディは、母ジョイスから、亡くなった父親の前にフロリダで付き合った
男がいて、結局彼とは別れ、アンディの父である夫と結婚したのだが、アンディという
名前は、その別れた男の名前だったのだ。「Shit!」と罵るアンディだが、その別れた
男の名前をネットで検索、サンフランシスコで当時と同じ広告代理店に勤め、今は
役員をしていてしかも独身ということだったので、あちらこちらのお見合いパーティーに
行っている状況を何とかしてやりたい、という気もあり、ベガス止まりだった旅行を
サンフランまで延長し、そして母に同行を誘ったのだ。

ケチな母とどこか抜けた化学者のアンディの3000マイルの珍道中が始まったのだ。
小さいクルマに二人して乗り、コストコなどの店のマネージャーに自分の商品を扱って
くれるように頼むのだが、頭が固いアンディのプレゼンは全然おもしろくなく、その製品の
優秀さとは裏腹にことごとく断られるのだった。そんな息子を観ていて、母は、もっと
シンプルに、分かりやすく、子供やペットなどの話題も入れ、聞いている人に身近に
思ってもらえるようにしたら、とアドバイスするが、アンディは聞こうとしない。

道中、ステーキの大食いに挑戦したり、プレゼンに同席してしまい、むちゃくちゃにして
しまったりで、最後には二人は大げんかとなる。
ベガスに到着し、最後のプレゼンに掛けたアンディ、いつもの説明を始めたが、自分でも
面白くないことに気が付き、母のアドバイスどおりにやってみた。植物由来だから飲んでも
大丈夫、と飲んでも見せて、他社で、同じ効果が出るというところがあったら飲んでみせろと
胸を張った。これがバイヤーに受けて、感触は上々。

そこで、アンディはサンフランシスコ行きの本当の理由を母に話すのだった。勇気を持って
サンフランに行ったのだが、電話では話せず、直接自宅を訪問。出てきたのは若い男性
だった。名前は母が付き合っていた男と同じ。その息子だったのだ。父と同じ会社に入り
西部にいるのだった。そして父は5年前に亡くなった、と知らせたのだった。
がっかりしたジョイスだったが、昔の彼が自分をちゃんと思っていてくれたことが確認できて
安心した。

二人の長いレンタカーの旅は終わりを告げ、サンフランシスコ空港から別々の方向へと
分かれていくが、歩き出した母が電話した相手は、あのビーフ大食いの時に応援して
くれて、NYに戻ったら電話を、と言われていた男だった。安心するアンディ。そして
アンディ自身も、母の元カレの娘に一目惚れしてしまい、その後の展開を匂わせて
映画は終わる。
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コメディなので随所にお笑いの要素が振りまかれていて微笑ましいし、あまり下品でもない
のでほのぼのと観ることが出来た。単純といえば単純、芸がないといえば芸が無いが、
そんなところが気に入った映画だった。しかし、バーブラも歳を召して痩せたし、相対的に
鼻が小さく感じたなあ。ラストシーンの空港の待合室でいろんな母子が出てくるところなどは
女流監督の感性を感じた。この監督「あなたは私の婿になる」「幸せになるための27のドレス」
などを手がけているが、なかなか分かりやすく手堅いまとめ方をする監督さんであるなと感じた
次第。

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-01-07 23:20 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)