オーバードライヴ Snitch

●「オーバードライヴ Snitch」
2013 アメリカ Exclusive Media,Participant Media.112min.
監督:ニック・ローマン・ウォー(共同脚本も)
出演:ドゥエイン・ジョンソン、バリー・ペッパー、ジョン・バーンサル、スーザン・サランドン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWで放映したものを録画しておいたのだが、見ようかなあ、どうしようかなあ、と
微妙だった。しかし、観て損はなかった。突っ込みどころが無いわけではないが、
肉体派であるドゥエイン・ジョンソンが、息子のために危険を顧みず悪と戦う姿は
なかなか麗しい。 息子が素直でいい子なのが逆に難点といえば難点だが、
ストーリーも分かりやすく、スローも使ったカーチェイスもなかなか良い。(アメリカって
公道をボコボコに荒らしておいても元に戻せばいいんだろうかなあ)

ドウェイン・ジョンソン演じる、トラック会社の社長ジョンは、離婚した前妻との間に
高校3年生の息子がいる。再婚後は会社も軌道に乗り、娘も生まれ、大きな家に
住み、幸せな生活を営んでいた。
ところが、息子のジョンが親友からの依頼で、ヤクを預かることになってしまい、
これがおとり捜査の品物で、DEAに追いかけられ逮捕されてしまう。
濡れ衣とは言えないが、ガールフレンドとちょっと試してみたかっただけなのなら
あんなに逃げなくてもいいものを。親友は麻薬所持の罪を減刑してもらうために
売人を密告したのだった。息子は売人でもなんでもないのだが、刑務所に入れられ
ヘタをすると10年間以上の執行猶予なしの実刑を食らい込む恐れもあった。
しかも刑務所でボコボコにヤラれているし。面会のたびに父親ジョンに詫びる息子に
対し、なんとか取引で減刑が出来ないか、と連邦検事のキーガン(サランドン)に
掛け合うが、できる事はない、と言われる。

しかし、諦めきれないジョンは自分の会社の社員の前科を洗い、ヤクで2回服役
しているダニエルに目をつけ、そこからなんとかコネクションを作り、警察との
取引材料を掴みたかっった。ジョンは、自分はまっとうな道に戻ることを心に誓い
二度とそういうことには手を出さないと断っていたが、家庭の事情から2万ドルと
ジョンに言われ、売人の一人を紹介する。(このあたり、更生の道を歩こうとしている
ダニエルを再び危ない世界にひきこむ点、最後はまあハッピーエンドとは言え、
気分の良いものではなかった。最初から正直に話せば良かったのに)

麻薬カルテルとの仕事は自分の会社のトラックを使ってブツを運ぶこと。なんとか成功し
信頼を得たジョンだっがが、その取引現場が襲撃され、カルテルのボスの手下らの
反撃で事なきを得たが、そばでジョンからの情報で逮捕の様子を伺っていた警察は
ボスを挙げるために、あえて逮捕を見送った。

ジョンはボスにも気に入られて、メキシコまで売上金をトラック満杯にして運ぶ仕事を
依頼される。しかし、途中でボスらにジョンの正体がバレてしまう。
現金を満載した大型トラックで、追跡してくるカルテルのギャングたちを蹴散らすジョン。
ついにはボスも逮捕され、ジョンは息子の釈放を手に入れたのだった。
最初に接触した売人たちとの銃撃戦で撃たれたダニエルも功労者としてジョンから
10万ドルを「退職金」だといわれて受け取り、「証人保護プログラム」を断り、家族で
姿を消していった。ジョンはまた家族との平和な生活を取り戻したのだった。

結局、息子を思う父親の一途な愛情を、ストレートに表現してみせたもので、その
ストレート加減が気持ちよかった。緊張感のもたせ方も良かったのじゃないか。
それにしてもアメリカには息子の釈放のために親が頑張るとどうにかなるという
システムがあるのかなあ。原題は「密告」という意味だが、それじゃわからないにしても
邦題も更に判りづらい。
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この映画の詳細はこちら1まで。
by jazzyoba0083 | 2015-01-28 15:07 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)