セブン・サイコパス Seven Sychopaths

●「セブン・サイコパス Seven Sychopaths」
2012 アメリカ CBS Films,Film4,British Film Institute (BFI),Blueprint Pictures.110min.
監督・脚本:マーティン・マクドナー
出演:コリン・ファレル、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツ
    アービー・コーニッシュ、オルガ・キュリレンコ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なかなか無いストーリー展開で、若干スプラッタ風でもあるので女子には強烈かもしれないが、
好い加減のインパクトがあり、見ていて飽きない。でも、だからどうした、という感じなのだが、
ありえない世界の追体験に引き込まれていく。色々と出てくる割には2時間以内で纏まっているし
「異空間体験」として愉しめば「良い」映画じゃないかな。サイコパス映画といえば、「ノー・
カントリー」とか「バートン・フィンク」が思い出される。そこまでの出来ではないけど・・。
(こっちはコメデイだし) 予断を許さない容赦のない展開が、緊張感を以って繰り広げられ、
長い映画ではないが、テンションを張ったまま見終えることが出来た。

最後、完成した映画を観た一人のサイコパスが、自分の希望を入れてくれなかったじゃないか
「命に掛けても」っていったよなと不気味に電話してきた。マーティは「すぐに差し替えるから」と
申し出るのだが、マーティはちょっとした約束を忘れてピンチになるか、と思うとそうでもなかったり
する。
またまったく夢想の世界のベトナムの僧侶の下りもエキセントリックで面白かった。
困り顔のコリン・ファレルはこういう役柄にはぴったりだな。クリストファー・ウォーケンは
相変わらずいい味を出している。彼はアーミッシュの殺し屋のサイコパスでもあったり。

映画俳優ビリー(サム・ロックウェル)と親友の脚本家マーティ(コリン・ファレル)が「セブン・
サイコパス」という映画を作る上で、実際に集めてみたサイコパスたちの、いろいろと
物凄いお話を綴るのだが、実はビリーは自分がサイコパスであり、いつの間にか自分の
サイコパスの現実と映画の境目が分からなくなってくる。
だいたいサイコパスの行動なんて予測不能なんであるから、映画の行方もどうなっちゃう
んだろう、え!そんなことしちゃうわけ?という状況で進んでいく。見ている人の予測と
それを裏切ったり、上回ったりして展開するストーリーが、それぞれのキャラクターに
フィットした俳優の演技とともに面白く見続けられるのだ。現実と夢想の渾然一体となった
お話事態が「サイコパス」風ではある。その辺りも上手く混ぜ込んである。見終わって、それで
なんだろう、という感じもあるが、エンタテインメントとして成功している作品であろう。

冒頭のダムの上の道?で話し込んでいる二人の殺し屋が後ろから近づいてきた覆面の
男にいきなり頭を撃たれて即死するシーンからビックリ。
プロデューサーから次作の脚本が遅れていると責められる作家のマーティは、俳優で
親友のビリーと話しているうちに、「マフィアの幹部以上しか殺さない」という殺し屋で
現場に必ずトランプのジャックを置いていく連続殺人犯人の新聞記事を示して、これを
ベースに話を作ったらいいんじゃないか、と提案、マーティもこれにのっかるのだが、
ビリーは勝手に新聞広告を出して、本物のサイコパスを募集したり、変な行動が目立つ
ようになる。

こうして集められた7人のサイコパスの仕事を映画にするべく話を聞いて、それを
脚本にしていくマーティだったが、次第に、サイコパスであり、トランプジャックの殺人犯でも
あるビリーの現実の世界に巻き込まれていく。

コアになる話は、ビリーがバイトでやっている犬の誘拐。同業者がハンス(クリストファー・
ウォーケン)というジイさんで、犬を盗んでおいて、懸賞金がかかったところで、犬を
当事者の家に持ち込み謝礼をくすねるというもの。彼の妻はガンにかかっていて
入院中。ビリーは、ギャングのボスの犬を誘拐してきて、だれの犬かが分かってからも
それを返そうとしない。身代金を巻き上げようというのだ。

しかし、ボスは犬の誘拐という点でまずはハンスに目を付けるが彼は自分がやった
ことではないので知らない。しかしボスは犬を溺愛していて、子分らに探させる。
ボスはハンスの奥さんの病室に行って、(奥さんは旦那が犬泥棒をしていることを
知っている)、彼女を射殺してしまう。

これを機会にハンスとビリーとマーティの、ボスとの対決が始まる。ビリーは勝手に
最後の銃撃を自分なりに夢想する。そして砂漠の中に移動し、ボスを呼び出す。
丸腰で来いと。ほんとに丸腰で来たビリーは、自分の夢想していた状況とは
全く違うと激怒するのだ。撃ち合いになるのだが、ボスはあっさり撃たれ、マーティが
ビリーのサイコパスぶりに驚き、ボスを彼が乗ってきたクルマに載せて、後方に
下がる。しかし、そこではボスの手下に射殺されたハンスが道に転がっていた。

ボスの怪我は大したことはなく、再びビリーのところ(愛犬のいるところ)に部下と
向かう。ボスは犬とマーティの交換だ、という。 ここでビリーを撃とうとすると銃が
故障する。これも映画のストーリー的には面白く無いので、直るまで待つのだが、
直ったところでビリーは殺されちゃうんだな。でも自分の夢想したストーリーに近く
満足する。駆けつけた警官隊にボスは捕まっちゃうのだけど。
そして、いよいよマーティが完成させた「セブン・サイコパス」が公開される・・・。
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by jazzyoba0083 | 2015-02-08 11:19 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)