シェフ 三ツ星フードトラック始めました Chef

●「シェフ 三ツ星フードトラック始めました Chef」
2014 アメリカ Aldamisa Entertainment.114min.
監督・製作・脚本・主演:ジョン・ファブロー
出演:ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ、スカーレット・ヨハンソン、オリヴァー・プラット、
    ダスティン・ホフマン、ロバート・ダウニー・Jr. 他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
エンドロールが終わり、場内が明るくなって、奥さんと交わした言葉、「面白かったね」。
こういう映画もありだな。ちょいと上手く行き過ぎな感じもあるのだが、基本悪い人は
出てこず、主人公が絶望の淵で懊悩することもなく、明るい面だけを観て映画は進む。
そういうポジティブさがこの映画の特徴で、観終えて非常に清々しいというか、明るい
気分になる。そうは上手く行かないさ、という目で見ることも出来るが、この映画を
そういう「僻目」で観たら損する。せっかくの「ハートウォーミング」映画なんだから。
日常の生活でちょっと心が疲れた人にはとてもいい「清涼剤」だと思った。

映画は大きく二つのブロックに分かれる。主人公のシェフがオーナーと喧嘩して
レストランを飛び出ちゃうまで。それとフードトラックで親子旅をするパート。
前半に頑固で保守的なオーナーにダスティン・ホフマン、マネージャーにスカーレット・
ヨハンソンが出てきて、眠くならない仕掛けがあり、折り返しのフードトラックを仕立てる
あたりで旧友としてロバート・ダウニーJr.が登場する。ロードムービーになってからは
もう、シェフ親子と手伝いのメキシカンでぐいぐいと引っ張る。
後半は、親子の絆の再生の話でもあるのだ。もちろんシェフが自信を取り戻す旅でも
あったわけだが。
ストーリーも単純で、このところ世の中ささくれ立ったニュースばかりで、私はこの映画で
ホントに心が和らいだ。 まあ、どうってことない映画じゃん、ということは簡単であるが、
じゃあ、こういう映画を創れるか、といえば、やはりジョン・ファブローのような人物がいてこそ、
という感じなんだろう。ハリウッドでも。 こういう心洗われる映画、時々はいいよね。
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『アイアンマン』シリーズの監督、ジョン・ファヴローが監督・製作・脚本だけでなく自ら
主演を務めた人間ドラマ。一流レストランの総料理長だった男が、オーナーとの対立を機に、
フードトラックでサンドウィッチの移動販売を始めるさまを描き出す。ロバート・ダウニーJr.、
スカーレット・ヨハンソンら豪華キャストが脇を固める。

ロサンゼルスにある一流レストランで総料理長を務めているカール・キャスパー(ジョン・
ファヴロー)は、メニューに口を出すオーナー(ダスティン・ホフマン)と対立し店を去る。
次の仕事について考えなければならない中向かったマイアミで、絶品のキューバサンドイッチと
出会う。別れた妻(ソフィア・ベルガラ)や息子(エムジェイ・アンソニー)、友人(ジョン・レグイザモ)、と
協力し合い、フードトラックでのキューバサンドウィッチの移動販売を始めるカール。
行く先々でサンドウィッチを作りながら、原点に戻り料理や生きる上での情熱を取り戻そうとする……。」
(Movie Walker)



ストーリーを補足すると、シェフ、カールは挑戦的なメニューに取り組みたかったが、伝統を
重んじるオーナーが却下。高名なブログ評論家が来る日も、いつもの定番料理を振舞った。
結果、彼の評価は非常に手厳しいものであった。それはカールを買っていたからこそだったのだ。
この映画ではツィッターやVINEといったSNSが大きくフィーチャーされるのだが、評論家の
ツィートに無邪気に返信したカールはそのことが元で炎上、世間の注目を浴びる。
コケにされたカールは野心的なメニューを用意して評論家を招待し、リベンジを誓うが、オーナーは
頑として定番メニューを変えようとせず、対立したシェフは、レストランを飛び出る。

因みに彼は別れた妻イネスとの間にパーシーというし10歳の息子がいる。
レストランを飛び出たカールはニューオリンズに行き、旧友らの手助けもあり、フードトラックを
購入、そこでキューバサンドイッチを売ることを考えた。長と夏休みということもあり、前妻の
了解を得て、息子と、シェフを手伝いたいと店を飛び出てきたマーティンと3人で、あちらこちらで
商売を始めた。人気の陰には息子がツィッターで場所入りのつぶやきをマメに出してPR、
そのほかにもFacebook,VineといったSNSを縦横に使って、行くところ行くところ長蛇の列が
出来るのであった。普段忙しくてロクに相手をしてやれなかった息子も料理に目覚め、一生懸命
手伝う。そうして親子の絆は一層深くなっていったのだった。
そして夏休みが終わろうとした頃、トラックはマイアミからLAまでの旅を終わろうとしていた。
そんなおり、トラックにかの評論家が来て、サンドイッチを食べ、「激ウマ」と褒め、私が出資する
からLAでレストランをやらないか、と誘いかける。

自分の思いをぶつける創作をしたかったカールは、その申し出を受け、レストランの共同オーナー
シェフとなった。前妻ともずっといい関係を築いてきて、カールを何くれとなく応援してくれていた
のだが、ラストの新レストラン開店のパーティーにはウェディングケーキらしきものが映っていたから
二人はよりを戻した、ということなのかな。

フードトラックの旅では次々とトラブルと思っていたらそうでもなく、移動を命じにきた警官とも
仲良くなっちゃうとか、少々いいところ取りしすぎの嫌いもないではないが、全体にとても
気分よく観終えた映画でした。

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-03-08 11:15 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)